健康 こころとカラダを大切に女性が自分らしく輝くまち

※桑名市は、令和6年12月23日、鈴鹿医療科学大学と連携協定を結び、共に女性のウェルビーイング推進に向けた取り組みを行っています。

●食事で元気
皆さん、はじめまして。今年から1年に4回「食事で元気」のテーマでお話しさせていただきます。英語で“You are what you eat”という文言があります。「私たちは自分が食べたものでできている」を意味し、いかに毎日の食事が大切であるかを表現しています。でも正確な知識を持ち、季節や自分の体調に合った食事をしないと、ごちそうを毎日食べても健康に過ごせるとは限りません。東洋医学の考えを背景にした「薬膳」の考えと、現代の「栄養学」の2つの考えを持ち、食材を選び、食事をすることが大切です。

■不調に届く薬膳料理
鈴鹿医療科学大学副学長
髙木 久代(たかぎ ひさよ)さん
日本薬膳学会代表理事、医学博士、医療薬膳師、世界中医薬学会連合会 食療専業委員会副会長
今回はまず薬膳の基礎「因時制宜(いんじせいぎ)」(時に合ったものを食べる)に基づき季節に合った食材をご紹介します。「春」のトラブルに対応する味は「酸味」です。酸味には肝臓や目に良い影響を与え、血液浄化、筋肉を引きしめる作用があると言われています。「春の体を整える主な食材」として「あさり、あなご、イカ、カツオ、菊花、セロリ、なばな、黒胡麻、セリ、エンドウ豆、松の実、よもぎ、アスパラガス、黒豆、ホタテ、山芋、クコ」などがあります。クコは滋養強壮や老化防止や肝臓にも働きかけてくれるので春の体に優しい食材です。

■季節の薬膳レシピ〔春〕
『なばなとホタテの餡仕立て』
◇材料2人分
なばな…50g
ベビーホタテ…140g
セロリ…1本
アスパラガス…6本
生姜…1かけ
ニンニク…1かけ
片栗粉…小さじ2
オリーブオイル…小さじ1
(A)
酒…適量
塩…適量
醤油…適量
(B)
コンソメ…1/2個
酒…小さじ1
塩…少々
胡椒…少々
水…150cc

◇作り方
(1)ベビーホタテはさっと洗い水を切り、(A)で下味をつける。
(2)セロリは筋を取って固い皮はむき、1.5cmの斜め切りにする。アスパラガスとなばなは、ゆでて冷水にとり3cmの長さに切る。生姜は千切り、ニンニクは薄切りにする。
(3)フライパンにオリーブオイル、生姜、ニンニクを入れ、香りがでるまで炒める。セロリを加え、しんなりするまで炒める。
(4)片栗粉をまぶしたベビーホタテを(3)に加え、少し焦げ目がついたところで(B)を加え、ホタテに火が通るまで加熱する。
(5)最後にアスパラガスとなばなを加え、蓋をして1、2分煮る。※前述のクコを最後に加えてもOKです。

■桑名市の一言
春は、新生活が始まる季節。環境の変化だけでなく、花粉や黄砂のアレルギーなど、こころとカラダに負担が大きくなる人も多いのではないでしょうか。
何かと忙しいと、自分のことを二の次にしてしまいがち。食事に薬膳を取り入れることで、自分のカラダに向き合ってみませんか?

問合せ:SDGs推進課
(【電話】24-7441【FAX】24-2474)