- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県桑名市
- 広報紙名 : 広報くわな 令和7年5月1日号
桑名市総合医療センター 放射線技師
近藤 偲瑞子(しずこ)さん
今月のテーマ:マンモグラフィ検診と精密検査
40歳以上の女性はマンモグラフィによる検査が有効とされています。40歳以上の女性は乳腺が減少してきて見やすくなるためマンモグラフィを基本とした検診がおすすめです。当院健診センターでも受けることができます。
当院では2月から新しいマンモグラフィ装置が導入されました。新たに導入したマンモグラフィ装置は以前の装置に比べ画素サイズが小さくなり、高精細な画像を提供できるようになりました。今まで認識できなかった微小な石灰化を拾い上げることができるため、石灰化を作る早期乳がんの描出(びょうしゅつ)に優れています。また、乳房の断層画像を生成するトモシンセシス機能も以前の装置に比べ、より鮮明な画像を再構成することができるようになり、乳腺の重なりで見落としがちな病変を写し出すことができるようになりました。
マンモグラフィ検診で精密検査が必要となった場合、まず超音波検査で病変を確認します。病変が確認できた場合は超音波下で悪性細胞(がん細胞)があるかどうか病変の一部を採取して調べます。
超音波で確認できない病変もあります。その場合、当院では桑員地区で唯一、マンモグラフィガイド下で行う生検ができます。新しい装置はトモシンセシス機能を利用して生検を行うため、以前より短い時間で正確に病変を採取することが可能になりました。
問合せ:総合医療センター
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