くらし 【特集】南海トラフ地震に備えて今、準備すること知っておくべきこと(1)

いつ発生してもおかしくないといわれる南海トラフ地震。
その日が訪れたときのための、準備やシミュレーションはできていますか?
9月1日は防災の日。日頃から地震への備えを実施していきましょう。

■[01]桑名市で想定される南海トラフ地震
今後30年以内に発生する確率は80%程度
南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として過去に大きな被害をもたらしてきた大規模地震です。国の長期評価によると、マグニチュード8~9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は80%程度とされています。
これまで約100~150年の周期で大規模な地震が発生しており、1707年の宝永地震のように駿河湾から四国沖の広い領域で同時に地震が発生したり、1944年の昭和東南海地震・1946年の昭和南海地震のようにマグニチュード8クラスの大規模地震が隣接する領域で時間差をおいて発生したりするなど、東側・西側の両領域がほぼ同時もしくは時間差をもって被害にあっています。今後も同様の事象が発生する可能性があるため、南海トラフ沿いで地震が発生した場合には注意が必要です。そのため、国では後発地震に備えるため、2019年5月31日から「南海トラフ地震臨時情報」の運用を開始しています。
桑名市は想定震度6強と強い揺れに襲われると想定されており、津波や液状化のリスクが高く、避難計画や防災対策の強化が求められています。津波からすぐに避難する意識を高め、適切な情報伝達・収集による速やかな避難が実現した場合、大きく被害軽減が期待できるとされています。一人一人が適切で主体的に避難行動がとれるよう、今できる備えをしていきましょう。

▽過去の地震・津波

中央防災会議資料(平成13年6月28日)に加筆

■[02]南海トラフ地震臨時情報が発表されたら…
地震の備えを再確認してすぐに避難するための準備を
南海トラフ沿いで、地震発生の可能性が高まっていると評価された場合に発表される「南海トラフ地震臨時情報」。想定震源域内で異常な現象を観測すると調査が開始され、臨時情報「調査中」が発表されます。調査の結果、防災対応をとる必要がある場合は「巨大地震警戒」か「巨大地震注意」かのどちらか、対応の必要がない場合は「調査終了」のキーワードを付した臨時情報が発表されます。「調査中」が発表された場合は防災対応の準備を開始し、今後の情報に注意しましょう。最短2時間後に調査結果が発表され、キーワードに応じた防災対応が呼びかけられます。臨時情報と防災対応の内容、自身の状況に応じて迅速に適切な行動をとりましょう。

《南海トラフ地震臨時情報が発表されたら取る行動》

※巨大地震警戒が発表された場合、後発地震に備え1週間公立小中学校は臨時休校とし、津波浸水想定区域外の小中学校などの公共施設は指定避難所として開設します。

▽すぐに避難するための準備を
・安全な避難場所

・避難経路の確認

・寝るときは少しでも安全な場所で
倒れやすい家具が無い部屋や窓から離れた場所を選ぼう

・すぐに逃げられる状態で就寝する
寝る場所に履物を置く

・避難情報を確実に取得できるようにする

・家族の連絡先を持参する
非常時の連絡手段を決めておこう

・いつも使うものを持ち歩く
常備薬や眼鏡など

・歩きやすい靴や服装で行動を

・非常用持出袋をすぐに持ち出せるようにする

・携帯・スマホ用の予備バッテリーの準備

・火災警報器や感震ブレーカーの点検・確認

問合せ:この記事については秘書広報課
(【電話】24-1492【FAX】24-1119)