- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鈴鹿市
- 広報紙名 : 広報すずか 2025年5月5日号(No.1675)
ある方が会話の中で、「実は僕は、女性の体で生まれ、心は男性として生きています」と話しました。自らの特性や経験などを伝えることを「カミングアウト」と言います。
カミングアウトは、本人の意思により、「本人自身が、伝えたい人に伝えたいタイミングで行う」ものであり、周囲が強制したり禁止したりすることがあってはならないものです。
カミングアウトは、「あなたには伝えたい」という大切な思いから、決心することがほとんどです。伝えられた側も、本人の思いや願いと真剣に向き合い、本人の尊厳を最大限尊重して真摯に受け止めたいものです。
一方、このような話を聞いた人が、本人の同意なく周囲に漏らすことを「アウティング」と言います。アウティングされた人は、自身が望まない開示を、他者が勝手にしたことにより、深く傷ついたり、不安や絶望にさいなまれたりして、命にも関わる深刻な結果を招いてしまう可能性があります。そのため、アウティングは、重大な人権侵害と考えられています。
全ての人が、ありのままの自分で過ごせるよう支え合う社会を皆で築くためには、「カミングアウト」や「アウティング」について正しい知識を得て、本人の意思を尊重し、安全・安心な環境を作っていく必要があります。
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