くらし なばり市議会だよりNo.118(1)

今号は6月の定例議会をクローズアップ 令和7年8月発行

■令和7年度新体制始動
・第75代名張市議会議長 富田真由美
・第78代名張市議会副議長 小林勝

▽議長よりごあいさつ
令和7年4月の役員改選により名張市議会議長に就任いたしました富田真由美です。今年度は三重県市議会議長会会長という要職も務めさせていただいております。
市民の皆さんには、日頃より名張市議会の活動に対しまして、ご理解ご協力を賜り心よりお礼申し上げます。このたび市より発表があった中学校給食事業の延期は、私たち議会にとっても大変残念でなりません。長引く物価高騰など、社会情勢の変化も伴い多くの市民の皆さんから、「名張の財政は大丈夫なのか」とのお声を頂いているところです。
議会としましても、行財政改革調査特別委員会を設置し、皆さんの声を聴きながら、長期的な視点でより良い未来を築くため、より一層努めてまいりますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

■常任委員会のご紹介
◇総務企画委員会
小林勝、細矢一宏、藤川美広、木平秀喜
委員長 阪本忠幸
副委員長 足立淑絵
▽所管事務調査
・DXの推進について
・防災力の向上について

◇教育民生委員会
三原淳子、福田博行、柏元三、富田真由美
委員長 常俊朋子
副委員長 幸松孝太郎
▽所管事務調査
・不登校対策について
・福祉人材の育成について

◇産業建設委員会
川合滋、吉住美智子、山下登
委員長 坂本直司
副委員長 永岡禎
▽所管事務調査
・農業振興について
・都市構造の再編とかわまちづくりについて

※所管事務調査…議案の審査や政策提言などを目的に、所管する事務について自主的に行う調査

■6月定例議会 一般質問等 QandA
議員の質問と、市長などの答弁をご紹介します(一部抜粋)
掲載内容は議員から提出された原文を尊重して、議会広報特別委員会が編集しています

◆1日目(6/16)動画0:23:50
喜働 足立淑絵議員
Q 伊賀区域に慢性期病床を
伊賀区域の医療状況は、高齢化に備えた慢性期機能を持つ病床が将来的な目標値に191床足りていない。看護師不足で市立病院の経営が悪化する中、看護師の配置基準20対1で対応できる慢性期に機能転換することで経営も改善すると考える。
A 県や関係機関と協議重ねる
伊賀区域の医師数は、県内で最も少なく限られた医療資源を効果的に活用できる医療体制の構築が必要だ。今後、人口減少と高齢化が一層進む中で医療・介護の担い手不足も課題となる。県や関係機関と合意形成が必要で協議を重ねていく。

◆1日目(6/16)動画1:23:10
自由クラブ 山下登議員
Q 不動産登記法の解釈
不動産登記法には、地目または地積の変更があった場合、1カ月以内に変更登記申請をしなければならないとあるが、市立病院の土地の一部について、変更登記がされていない。本市の法解釈を問う。
A 規定に反するものではない
同法附則の規定では地方自治体などの所有不動産が未登記であることが許容されているため、変更登記をしなくても法の規定に違反するものではない。土地開発公社が先行取得した当該土地は市との売買契約書で確認ができることから、表示を公簿面積と実測面積に改めるよう準備を進めている。

◆1日目(6/16)動画3:23:15
清風クラブ 坂本直司議員
Q 分散型美術館の設置を
本市に常設の美術館があれば若い世代が芸術文化に接することができるが、美術館の新設を望むのは市の財政状況から現実的ではない。そこで市の施設に加え、企業や団体など民間の施設、個人の施設を借用し、分散型美術館を設置してはどうか。
A 検討・研究したい
分散型美術館については、市内各所の文化観光拠点、また公共施設などを結びながら町全体を美術館のように見立てて作品展示を行う手法であり、都市と自然が共存する本市においても一定の可能性を有する。本提案を検討・研究したい。

◆1日目(6/16)動画4:23:05
無会派 三原淳子議員
Q 看護師が安心できる環境を
市立病院の独立行政法人化は経営を強化することが目的だが、法人化後、市から12億7千万円の追加負担が必要になる見込みだ。全国的に病院は経営難で、独法化で経営改善ができるとは考えにくい。経営難の根本にある看護師の離職を止めるためにも、独法化は凍結し、安心して働ける環境にすることを優先すべきだ。
A 独法化で働きやすい環境に
現場の声をもとに稼働ベッド数を減らして、看護師の休暇取得を促進した。独法化でフレキシブルな働き方などを取り入れ、看護師数を回復させ、収支の改善を目指す。