くらし なばり市議会だより No.119(3)

■決算質疑(9/17)
◇清風クラブ 坂本直司 議員
Q 市単、上乗せ分は廃止か
基準財政需要額※3と本市の決算額との乖離(かいり)額の中には、障がい者や子どもの医療助成費、民間保育所措置費や教育扶助費などの補助の上乗せ分や市単独事業が含まれている。これらは、行財政改革の一環として段階的に削減・廃止する対象となっているのか。
A 緩和策と適応策の組合せ
単に厳しい財政状況を理由に事業を削減・廃止するということでは決してない。人口減少のスピードを鈍らせる緩和策と、人口減少社会にあっても医療、福祉、公共交通などの基本的な住民サービスを持続する適応策を組み合わせて進めていく。

■決算質疑(9/17)
◇喜働 足立淑絵 議員
Q 病院の人員確保対策
市立病院の純損失が昨年度と比べて増えている。改善するために看護師確保の対策をしているとのことだが成果が出ているようには思えない。現状はどうか。
A 未来会議などの効果で改善
想定していなかった退職者の発生と新規採用者が5名にとどまったことにより、年度当初の目標病床稼働率を下回り、平均134床の稼働となった。職員有志で話し合う未来会議などを通じて業務の改善提案が活発に行われ、職場の雰囲気が良くなってきている。看護師確保についても派遣・応援ナース制度の活用で少しずつ成果が出ている。

■決算質疑(9/17)
◇喜働 幸松孝太郎 議員
Q インフラDXの導入は
市内道路の陥没や異常は、住民などからの通報を受けて補修を行っている。パトロール車による巡回やデータで確認できるインフラDXを導入している市もあるが、本市も自主的に異常を把握し、迅速に補修できないか。
A 活用について調査・研究
インフラDXは道路を含む施設の点検・診断結果のデータベース化により維持管理の効率化が図れると認識しているが、多額の導入費用と年間の管理費用が必要となる。業務の効率化や市民サービス向上につながることから今後、活用について調査・研究を行っていく。

※3/基準財政需要額…標準的な水準の行政サービスを提供するために必要とする経費を、一定の算定方法で算出した額

■一般質問で取り上げたテーマをお知らせ!
今回の定例議会では、10月1日に独立行政法人となった市立病院の経営状況や今後の財政見通しについて注目が集まりました。
その他、中学校給食の延期について質問があり、市長からは今年度中に実施予定時期を示したいとの答弁がありました。