くらし まちかどキラリ

中村大索さん・健太郎さん(鈴鹿市)


「NHKのど自慢」への出場のきっかけは、大索さんが市のホームページで開催を知り、健太郎さんに伝えたこと。曲は健太郎さんが提案し、自身が好きだった歌の歌詞に自分たちの姿を重ね、「今を大切に生きよう」というメッセージを届けたいとの思いからDa-iCE(ダイス)のCITRUS(シトラス)を選曲。「選曲理由を熟考していたら、締切時間ギリギリの応募でした」と苦笑する健太郎さん。選考を通過し、一緒に練習できたのは本番2日前。カラオケで1時間30分、「上と下のどっちでハモろうか?」など二人の会話は尽きなかったと言います。大索さんは、健太郎さんのことを「しっかり者で、普段から頼りになる弟です」と話され、足を引っ張らないようにと思ってみえたとのこと。一方、健太郎さんは、「兄には言えてなかったけど、のど自慢で歌うことは内心すごく不安でした」と心の内を明かします。
前日の予選会は、200組という出場者の数に圧倒されましたが通過。「特に本番では、歌詞を大切に気持ちを込めて歌い上げたいと臨みました」と大索さん。健太郎さんは、「出場者の皆さんが温かい雰囲気をつくってくれ、みんなで一体となって歌えました」と話します。迎えたチャンピオン発表の瞬間、自分たちの番号「10番」のコール。「全く同じタイミングで顔を見合わせ、同じリアクションをしていたね」とはにかみながら話してくれました。熱唱した歌の歌詞「酸いも甘いも捨て、平凡に埋もれてもここにある幸福は何にも代え難い」を自分たちに重ねたように、「日々のささやかな幸せを大切にしたい」という想いを伝えてくれました。亀山市のチャンピオンとして「NHKのど自慢チャンピオン大会」への出場が期待されます。