- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鳥羽市
- 広報紙名 : 広報とば 令和7年12月1日号
■~藻場モニタリング~
今年から鳥羽市水産研究所では神島、答志島、菅島、坂手島、国崎、相差、畔蛸地域での藻場調査を実施する。これまでも各地の藻場調査は行っていたが、不定期で、調査結果を報告する機会をあまり設けていなかった。海の中の様子を知ってもらうには、写真を見てもらうのがいいのだが、陸地の風景写真と異なり、海水が透明ではないから遠くまで広く見渡せるような写真を撮ることは難しい。また、下草海藻や海底の様子、それらからわかることなどを丁寧に記載することはできるが、一覧性に欠け、ただでさえなじみのない海藻の様子を楽しく知ってもらうことがかなわないと思っていた。加えて、鳥羽の沿岸域というのは、海女さんが体を張って見つけた漁場であり、どの場所がどのような海底地形をしているかを明示するわけにはいかないのである。
そこで、調査地点のざっくりとした地形とそこに生える海藻の様子を簡略化してイラストにすることにした。そして「サガラメ(あらめ)、カジメが多く生えているが食害が目立つようになって来た」とか、「親の藻体はほとんど見られないが、幼い個体は多いため、環境が良ければ藻場として復活する可能性がある」などのコメントを添える。このイラスト情報を蓄積していけば、鳥羽の藻場の変化を把握することができる。それは海でつながっている紀伊半島東部の変化とも言えるし、伊勢湾の変化ともとらえることができる。そんなダイナミックな環境変化の一部を市民で共有し、議論することができれば素敵だなと妄想している。
問合せ:水産研究所
【電話】25-3316
