くらし 小竹篤市長の変革のスイッチ Vol.04

■鳥羽の3つの日本一
私が知っている限り、鳥羽には3つの「日本一」があります。
(1)〔海女の人数〕
鳥羽で活躍する海女は約400人います。海女漁を生業として、アワビやサザエ、海藻などを漁っている人の数が日本一です。しかし、漁場環境の変化により漁獲量が減少しており、後継者問題に直面しています。
鳥羽では、浦村町の白浜遺跡から「アワビおこし」と思われる骨角器(海の博物館で展示)が出土しており、少なくとも3,000年前の縄文時代には素潜り漁が行われていました。これが「鳥羽は海女と真珠のふるさと」と言われる所以です。

(2)〔鳥羽水族館の飼育種類数〕
その数、なんと1,200種類。中でも今一番の話題がアラスカラッコのメイとキラです。全国の水族館で、この2匹が最後のラッコになりました。ところで、調べてみたら、この「ラッコ」という名前の語源はアイヌ語だそうで、びっくりです。
ワシントン条約により、新しい水生動物の捕獲や飼育が難しい時代になりましたが、鳥羽水族館で働くみなさん、頑張ってくれています。

(3)〔公営定期船の乗客数〕
市が運航する定期船の年間乗客数約58万人。6つの町内会それぞれに、定期船乗り場があります。
しかし、定期船事情も、乗組員の不足や、離島人口の減少などで、維持がだんだん難しくなってきています。それぞれ特有の文化や歴史をもつ離島は鳥羽の宝です。離島で生活する人々の暮らしを何とか守っていきたいと思います。