くらし 消防団、思ったより□□□かも。(1)

消防団って大変そう―そんなイメージがありませんか。
今月号では、「思ったより」続けやすく、得られる仲間や学びが多い消防団の姿を紹介します。

▽消防団って?
いなべ市消防団は、市全域を担当する本団と15分団(女性分団含む)から成る定員327人の組織です。消防署で勤務する消防士とは異なり、団員は市内に住み働く会社員や自営業者などが、本業の傍ら日頃の訓練や火災・災害対応にあたり、地域の安心を支えています。

▼思ったより[続けやすい]かも。
〇藤原第3分団 団員 東松賢也さん
令和4年入団。JAみえきた白瀬・中里支店に勤務。令和6年度の三重県消防操法大会に選手として参加経験有り。
▽仕事や家族を持ちながらでも続けていける
藤原第3分団に入団して、今年で4年目になります。JAみえきたに入社したころから「そのうち消防団に誘われるよ」とは聞いていましたが、当時はどこか自分とは縁遠い世界のように感じていました。ですが、実際に入団してみると、顔なじみも多く、仕事や家庭を抱えながら無理のない範囲で続けている人ばかりで、いい意味で肩の力が抜けました。
活動は月1回ほどの点検で消防車に乗って町内を回り、火災予防のアナウンスや備品の確認などを行います。平日の18時30分から始まり、30分ほどで終わることが多く、仕事が忙しくて行けないときも責められる雰囲気はありません。「仕事や家族を優先していい」と言ってもらえるのは心強いです。出動や訓練に参加した分の手当も個人に振り込まれ、負担だけではないところもありがたく感じています。
令和6年に消防操法の選手を務めた際は練習の時間が増えましたが、その分、話せる人が一気に増え、ホース延長などの消火技術も身につきました。自分が所属する分団は穏やかな雰囲気で、活動後の食事の場も自由参加です。昔ながらの体育会系の印象とは少し違い、地域のつながりや防災の意識を、等身大の自分のままで考えられる場だと今は思っています。

〈職場の理解〉
〇JAみえきた白瀬・中里支店 支店長 葛山宏さん
私も消防団のOBですので、団員が呼ばれたときは、仕事の段取りさえつけば「行ってきて」と送り出すようにしています。
消防団を通じて地域の顔なじみが増えることは営業にもプラスになりますし、AEDなどの普通救命講習で万一の場面に備えられるのも、職場にとって心強いことだと感じています。
日々の生活を支える農協と、いざというとき地元を守る消防団。
どちらも地域に根ざした組織としての役割があると感じます。