くらし 【特集】ちょっといいのが、ちょうどいい「伊賀ぐらし」

■伊賀市への移住者が増えています!
「住みたい、住み続けたいまち 伊賀市」をめざし、移住・定住に関する支援を行っています。住まいや仕事、補助制度の情報を提供し、現地案内や移住イベント企画などを通じて、地域の魅力を伝えるとともに、移住希望者の不安や疑問に寄り添い、移住後も安心して暮らし続けられるよう、関係機関や地域と連携しながら取り組んでいます。
伊賀市は移住先として人気があり、移住に関する案内部署を設置した平成28年度以降、移住相談を通じて341世帯698人が伊賀市に移住しています。
今回の特集では、移住された4組にお話を伺いました。

◇01
「思い出の古民家で紡ぐ家族とお店」
〜東京都から家族で移住〜
杉森 華さん(広瀬)
高校卒業まで伊賀市で育った杉森さんは、「祖父母の住んでいた古民家を改修して、いつか伊賀で暮らしたい」という夢を抱いていました。その夢を叶えるため、東京で営んでいた衣料雑貨屋を伊賀市に移転することに。祖父母の実家だった古民家を、3年かけて丁寧に改修しました。伊賀市を選んだ理由は、思い出の土地であることに加え、自然豊かな環境と、近所の皆さんの温かな人柄です。地域に受け入れられている安心感の中で、「365日、日々違う景色が広がり、飽きることがありません」と語ります。最近ではヤギを飼い始め、雑草を食べてくれる〝パートナー〞として活躍中。「今ではいなくてはならない存在になりました」と笑顔を見せてくれました。杉森さんの衣料雑貨屋「inaka-Hasie」は、古民家の風情と現代の感性が調和する、訪れる人にやさしさと温もりを届ける場所となっています。

◇02
「移住の決め手は人とのつながりと伊賀の自然」
〜大阪から家族で移住〜
野茂 たくみさん(上野西大手町)
いつか自分のお店を持ちたいという夢を叶える場所として選んだのが、伊賀市だったと話します。きっかけは、中学時代に1年半ほど暮らしていた伊賀市での楽しい思い出と、今もつながっている友人たちの存在。そして、こどもたちにきれいな空気と自然に囲まれた環境でのびのび育ってほしいという想いが後押しに。物件探しを進める中で、住居兼店舗として使える理想的な物件に出会い、移住を決意。居酒屋などの経営経験があったことから、市の起業支援制度も活用し、念願だった飲食店「ちりん」をオープンしました。伊賀市の魅力は、自然の豊かさと食材の新鮮さ。毎日手に入る新鮮な野菜、きれいな水と空気は、家族の健康にもつながっています。特に喘息(ぜんそく)に悩んでいたこどもが、伊賀市に来てからすっかり元気になったことが、何よりの喜びだと話します。起業と子育てを両立しながら、新しい生活を楽しむ野茂さん。「ちりん」は地域の皆さんにも愛され、たくさんの出会いが生まれる場所になっています。

◇03
「愛犬と楽しむ自然と食のまち」
〜関東から夫婦と愛犬で移住〜
清峰 斉仁さん 麻衣さん(島ヶ原)
寒さが苦手な麻衣さんと愛犬の暮らしやすい環境を求めて、伊賀市に移住した清峰さんご夫婦。元々「暖かい地域」を条件に住まいを探していた中で今の家に出会いました。夏に内覧したときは快適でしたが、実際に住んでみると冬の寒さに驚いたといいます。そこで、床からの冷え込み対策として床の張り替えをはじめ、ドアや机もDIYで手作り。現在の住環境には満足しているといいます。また地域とのつながりも大切にしていて、イベント関係の仕事をしていた経験を生かして、地域の祭りや移住者交流会の運営にも積極的に参加。ご近所の皆さんに教わりながら始めた家庭菜園も、今では暮らしの楽しみのひとつで、伊賀米や伊賀牛、新鮮な有機野菜など、〝食〞の魅力も豊富で、愛犬の健康状態も良くなったと感じているそうです。人の温かさと自然に恵まれた伊賀で、「地域の課題を解決することを仕事にしたい」という新たな夢も芽生えています。

◇04
「都市へのアクセスと自然の両立 伊賀で叶えた家族の暮らし」
〜ベルギーから家族で移住〜
岡 敬子さん リー・アントワーヌさん(上野車坂町)
令和3年夏、ベルギーに住んでいた敬子さんとアントワーヌさんは、家族の療養を機に敬子さんの実家近くで暮らせる場所を探し、伊賀市へ移住しました。メディカルライターとしてテレワークを行う敬子さんと、本場仕込みのベルギーワッフルを製造するアントワーヌさん。2人が伊賀市を選んだ理由は、都市圏へのアクセスの良さと自然に囲まれた落ち着いた環境、そして見つけた空き家の雰囲気でした。移住後は、改装しながら住まいを整え、安心して暮らせる環境を実現しました。また、「伊賀市は子育てのサポート体制が充実しているため安心感がある。何より人が温かい。また、移住コンシェルジュの親身な対応や、地域でのつながりも心強い支えになっている。」と敬子さんは話します。アントワーヌさんはイベントなどでワッフルを販売し、地域の皆さんとの交流を楽しんでいます。笑顔で迎えてくれる人たちに囲まれ、挑戦する気持ちがますます湧いてくるそうです。便利さと自然の豊かさが両立する伊賀市は、新しい暮らしを始めたい人にぴったりのまち。「自分らしい働き方と生活スタイルを叶えられる場所」と2人は話します。

問合せ:地域創生課
【電話】22-9680【FAX】22-9672