- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひ NO.726(令和7年9月号)
町では皆様に安心してお薬を使用してもらうために、令和4年度から四日市薬剤師会と協力しながらお薬に関する様々な情報をお伝えしています。 今回は便秘薬のお話です。
◆便秘薬の上手な使い方
便秘薬は「刺激性便秘薬」「非刺激性便秘薬」といったカテゴリーに分けられます。
刺激性便秘薬(センノシド,ピコスルファート,ビサコジル等)は、比較的即効性があり作用もやや強めなお薬です。
お腹の張りがひどい方、しつこい便秘の方に適しています。一方、相性の悪い便秘タイプには思ったような効果が出ないケースもあります。また、長期間連用すると効き目が弱くなる・腸が黒くなるといった短所があります。増量しても効果が出ない場合や腹痛等の副作用が現れることもあるため、漫然と使用するのは避けましょう。お通じの状態に応じて上手に調節することが大切です。 非刺激性便秘薬(酸化マグネシウムなど)は、作用が穏やかで自然な排便を促すお薬です。初めて便秘薬を試す方、腹痛が起きにくい便秘薬を探している方に適しています。マイルドな作用ですが高齢者や腎臓が悪い方は、マグネシウム製剤の連用に注意が必要です。時折、血液検査することをお勧めします。
市販薬を使用しても改善しない場合は、そのまま連用せずに病院を受診しましょう。
四日市薬剤師会薬剤師 丹羽泰晟