文化 町長コラム 桜に染まるまち

「山桜で染まる国束峰(くづかみね)、桜が包む田丸城址は玉城の名所」
この度、玄甲舎が国のガーデンツーリズムコースに登録されました。かつて伊勢参宮や熊野詣客の往来で賑わった町を、周辺の地域と共に再び賑わいを創り出していくのが狙いです。国束山頂にあった国束寺は聖徳太子が伊勢神宮の要請を受けて建立したと伝えられて、紀州徳川家の尊崇を受けました。田丸藩家老金森得水(かなもりとくすい)は国束寺と山桜に強く心を惹かれていたのでしょう。178年前の弘化4年(1847年)、外堀のほとりにあった屋敷から国束峰を借景にした茶室兼別邸を建てました。寛永4年(1851年)春に、国束寺参道入口の砥石(飛び石)左傍らに建立された得水の歌碑
遠近(おちこち)の人も国束の山さくら みのりの花の奥をたづねて
5年前の玄甲舎修復を機に、現在の地へ移しました。ぜひ訪ねてみてください。
4月6日恒例の桜まつりは、大盛況でありました。多くの出店があり、沖縄県南城市、玉丸城太鼓、松阪商業高校ギター部、相可高校吹奏楽部の協力で、町制70周年のキックオフにふさわしいイベントとなりました。真新しい制服に身を包み、お城の桜をくぐり抜け元気よく登校する新入生130名は輝いています。中学生生活に早く馴染んで、自らの目標に向かって活躍してくれることを期待しています。みんなで応援していきましょう。
4月10日町長室にて 辻村修一
※「辻村」の「辻」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。