健康 竹田歯科衛生士の歯の健康ひと口メモ その201

■今月のテーマ
ー6月4日~10日は歯と口の健康週間 ほおっておくと怖い「お口ポカン」ー
「お口ポカン」とは、安静時に口が開いている状態のことで、「口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)症」ともいいます。
本来、人は鼻呼吸をしていますが、口呼吸をしていると口を閉じられなくなります。子どもの場合、口周りや舌の筋肉がうまく育っていないことが原因で口を閉じられない場合もあります。
口呼吸をしていると、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症、風邪などの感染症にかかりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まるほか、歯並びなどによくない影響を与えることがわかっています。
また、アレルギー症状や慢性鼻炎でも、お口ポカンになってしまう可能性があります。アレルギーや鼻炎を治療して症状を抑えることがお口ポカン(口唇閉鎖不全症)の治療にもつながります。

◎あいうべ体操
呼吸の改善には「あいうべ体操」が効果的です。これは口の周りや舌の筋肉を鍛える簡単な運動です。
1日30回を目安に行うことで舌が正しい位置におさまるようになり、自然と鼻呼吸に戻すことができます。また、イビキや誤嚥(ごえん)の予防にもつながりますので、ぜひ試してみてください。
[あいうべ体操]
(1)「あー」と口を大きく開ける
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
※(1)~(4)を1回として、1日30回を目安に行いましょう。

問合せ:みらい健康課
【電話】33-0355