くらし 〔市役所職員に聞く!〕証明書の取り方・手続き方法(1)

皆さん、証明書を取得するために市役所に来て、待ち時間が長かった経験はありませんか。市役所は、手続きに時間を要する人や、窓口に相談に来られる人も多くいて、特に春は混雑します。今回は、コンビニで取得できる書類や、窓口に来てもスムーズに受け付けできる方法などを、職員のアドバイスとともに紹介します。

◇取得・手続き方法アイコン


▽基本情報
住民の氏名や住所などの情報を記載した証明書で、市区町村が作成します。住民の居住関係を公証する書類です。
よく使われる例:運転免許証などの住所変更の手続きをする時

・コンビニで取得可能と書かれている書類は、市内だけでなく全国のコンビニ(マルチコピー機)で取得できます。手数料も窓口より100円お得です。


▽基本情報
住民票の記録事項のうち、申請者が希望する項目について、その事項が住民票に記録されていることを公証する書類です。
よく使われる例:就職・転職などで就業先に提出する時、年金の現況届を提出する時

・学生がアルバイト先に提出するため、取得することが多い書類です。
提出先の独自様式の場合だと、市役所窓口で作成する必要がありますが、テンプレートのものはコンビニやオンラインでも取得可能。テンプレートのものでもいいか、提出先に聞いてみましょう。


▽基本情報
市区町村に登録された実印が本人のものであることを公証する書類です。
よく使われる例:不動産や自動車の売買などの重要な契約や取引を行う時

・本市で印鑑登録している人が取得できます。過去に別の市区町村で登録していても、データは共有されませんのでご注意ください。


▽基本情報
日本人の出生から死亡までの身分関係を登録・公証する書類です。本籍地の市区町村で取得でき、住所は記載されません。証明書には「戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)」と「戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)」があります。
よく使われる例:パスポートを申請する時

・本籍地を確認してから窓口へお越しください。本籍地が分からない場合は、本籍地入りの住民票を先に取得するか、警察所管の機械を使い、運転免許証の本籍欄を確認するなどしてください。


▽基本情報
住所地以外の市区町村の窓口でも請求できる住民票のことです。ただし、本籍は記載できませんので、必要な場合は、住民登録のある市区町村に直接申請ください。


▽基本情報
本籍地以外の市区町村の窓口でも請求できる戸籍謄本のことです。戸籍抄本は広域交付の対象外です。
よく使われる例:相続関係などで銀行に求められる時

・以前は本籍地にのみ請求できましたが、現在は住んでいる市区町村でも請求できるようになりました。相続関係で銀行などに求められることもありますが、何が・何部必要なのか、ご確認いただいたうえで窓口に来られると、スムーズに手続きできます。

・本人と直系親族のみ請求できます。また、請求内容により時間がかかるため、請求した当日にお渡しはできませんのでご了承ください。