- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県守山市
- 広報紙名 : 広報もりやま 令和7年10月1日号
■工作大好き 外国人も英語も好きになろう
滋賀ものづくりネットの新しい挑戦 ENGLISH LABO
「グローバルな時代の準備をしよう 新しい言語にふれるの楽しいよ」
浦谷さん夫妻とジェーソンさん、ラケルさん夫妻をつないだものづくりネットの活動
●結成から20年で新たな挑戦 ものづくりと英会話のコラボ
NPO法人滋賀ものづくりネットは、平成18年に浦谷 誠人(うらたにまさと)さんたち明富中学校OBの同級生で結成したグループです。
もともとは、ものづくりの作家たちを応援するのが目的で、マルシェを開いたりしていました。やがて作家の応援をしながら、メンバー自ら、守山夏まつりお化け屋敷や、サンタさんの家ツクリマスなど、ものづくりを楽しむイベントを市内外で主催するようになりました。
発足から20年、メンバーはみな大人になり、結婚して子どもが生まれ、子育て世代といわれる年齢に。そして今年4月、工作と英会話を同時に楽しめる「ENGLISH LABO」(はじめての英会話教室)の活動が始まりました。
●わが子に英会話の機会を 願いをかなえたサンタクロース
グローバル化が進む時代。ものづくりネット代表の浦谷さんと妻の彩(あや)さんは、将来は外国人との交流やコミュニケーションに英会話が大切になると考えたそうです。でも、わが子に教えるほど英語が堪能ではなく、英会話教室に通わせることも検討しましたが、費用面の不安もあり、気軽に決断できませんでした。
昨年12月、そんな悩みの中で出会ったのが、段ボールで家を作るイベント「サンタの家ツクリマス」のサンタクロース役で登場したジェーソン・ゴンザレスさん(アメリカ出身)でした。浦谷さん夫妻は、わが子のため…とジェーソンさんに「ENGLISH LABO」の先生をお願いしました。
●工作やゲームで英語にふれる イベント感覚で参加できる
ジェーソンさんとラケルさん夫妻は、日本のアニメや文化が好きで、昨年9月に来日したばかり。ENGLISH LABOは幼稚園~小学校低学年くらいの子どもを想定した「こどもたちのはじめての英会話」がコンセプトで、市内の公共施設などを借りながら、イベント的に開催します。
LABOでは、浦谷さんが制作した動画を使って工作やゲームをしながら英語にふれます。取材をした日は、紙コップで貯金箱を作って「のりがほしい」などと英語を交えて先生と話し、自然に英会話になっていました。工作内容は毎月変わるそうです。
●英語の先生は日本語の生徒 楽しい気持ちが未来を拓(ひら)く
ジェーソンさんは国際交流協会主催の日本語教室にも参加していて、母語と違う言語を学ぶ苦労も知っています。「新しい言語を学ぶのは怖くて難しいけれど、教えるのも学ぶのも楽しいです。一度こつをつかむと、言葉以上に人と話す勇気が出てきます」と話していました。ラケルさんはALT※の教師でクッキー作りが得意。LABOを覗きに来るときはお土産に持ってきてくれたりします。
浦谷さんは「楽しい気持ちで英語や外国人にふれることが、グローバルな未来への準備になると思って、今後も活動を続けていきます」と話していました。
※ALT…小中学校の外国語指導助手の先生