くらし 9月は同和問題啓発強調月間

滋賀県では毎年9月を「同和問題啓発強調月間」と定めています。この期間は、県内各地で、部落差別をはじめとするあらゆる差別の解消と人権が尊重される社会の実現に向けた啓発が行われます。
この機会に、さまざまな人権について考えてみませんか。

■インターネット上での差別書き込みの現状
法務省が発表した令和6年度のインターネット上の人権侵害情報に関する人権侵犯事件の数は1,910件で、前年から256件増加しています。
また、インターネット上の掲示板やSNSでは、まだまだ差別的な内容の書き込みが多くあり、大きな問題となっています。
例えば、特定の地域に住む外国人住民に対して、当該地域社会からの排斥する投稿や特定の地域を散策しながら、歴史などに触れつつ、当該地域が被差別部落であると指摘する動画を掲載するなど、その地域の住民に対する差別を助長する人権問題が実際に起こっています。
差別的な内容や嘘の書き込まれた情報は、一度投稿されれば、完全に削除することは難しく、誤った情報の拡散にもつながります。

■一人一人にできること
「自分は差別をしていない。また、差別もされていない。だから、自分には関係がない」と考えていませんか。差別を解決するためには、一人一人が偏見や不確かな情報に惑わされることなく、正しく学び、人権尊重の意識を高めることが必要です。
すべての人の人権が尊重される社会を作り上げるため、部落差別についてこの機会に考えてみましょう。

問合せ:人権擁護課
【電話】551-0108【FAX】552-5544