くらし 多賀町立博物館

◆観察会
▽多賀の花の観察会
毎月第3木曜日恒例の多賀の花の観察会です。8月の観察会は大杉の植物観察です。自然いっぱいの多賀を再発見しませんか。
日時:8月21日(木)9:30~12:00
集合場所:あけぼのパーク多賀駐車場(事前申込は不要です)
参加費:100円
共催:多賀植物観察の会、多賀町教育委員会
※原則、雨天決行です(ただし、警報発令時は中止)。
※動きやすい服装でご参加ください。

◆8月の虫の話
▽みんなの嫌われ者?蚊(か)のおはなし
多賀町立博物館学芸員 大関 佑弥
夏がやってまいりました。虫が活発になるこの時期は私も活発に野外へ赴きます。お目当てのものを見つけいざ写真撮影!と集中して動かないでいると、耳元にやってくる”あの音”。そして、帰ってから気が付く痒みのある”赤い腫れ”。今回はこれらの犯行の犯人、皆さんご存じの”蚊”についてのお話です。
カはハエ目カ科に属する昆虫の総称で、日本には約100種類が確認されています。このうち吸血をする種はアカイエカやヒトスジシマカをはじめとする20種類ほどだそうです。ちなみに大阪万博で一役有名になったユスリカは、ハエ目ユスリカ科に属する昆虫で、姿はカに似ていますが吸血はしません。
前述のような特徴に加え、伝染病の媒介者もするため、カが好きという人は少ないのではないでしょうか。ですが、カは人知れず生態系の中でかなり大きな役割を果たしています。
まずはカの一生についてみていきましょう。産卵は小規模な水たまりでおこなわれることが多く、アカイエカは一度に約300個、ヒトスジシマカでは一度に約80個の卵を産みます。卵は2,3日で孵化をはじめ、7日ほどで蛹になります。その後3日ほどで羽化をして成虫になり水面から飛び立ちます。カの幼虫はボウフラとも呼ばれており、水中の有機物や微小なプランクトンを食べています。ボウフラがいる水は汚いという印象を受けますが、食べ物(有機物)が多いから汚いのであり、ボウフラが水を汚しているわけではありません。むしろボウフラが食事をすることで水の中の有機物が濾され、水質は浄化されます。またその大きさからさまざまな水生生物の餌となっており、生まれたばかりの子魚や水生昆虫にとっては反撃されるリスクも少ない安全な餌なのです。成虫になってからは主に花の蜜を吸って生活します。カの主な食べ物が血液だと思っている人もいるかもしれませんが、吸血をするのは産卵前のメスのみです。成虫になっても、カはトンボやクモをはじめとする多くの生物に捕食されることで生態系の維持に貢献しています。
今回はカについて簡単な説明をしました。せっかくカについて少し詳しくなったので、今度血を吸われるときにはじっくり観察してみてはいかがでしょうか。
私はもう十分に観察したので、当分はカがついても追い払うこととしますが。

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