くらし 次世代につなぐ 幸せを生きるまち 実現予算(1)

■「まちづくり構想 福知山」の4年目
令和7年度の当初予算は、本市のまちづくりの基本的な指針「まちづくり構想福知山」でめざす「市民が幸せを生きるための将来像」の実現に向け、子育て・教育・福祉・環境・産業などあらゆる分野に目配りして編成しました。
将来の本市のあり方を市民の皆さんとともに考える「(仮称)2040年市民会議」や住民や企業、団体、行政などまち全体で子育てをする環境づくりを進める「ベビーファースト宣言」など、誰ひとり取り残さない市民の皆さんが幸せを生きるまち・暮らしを実現できるよう取り組みます。

■未来をみんなで想い描くまち
○市民皆さんの声を生かし、より良い協働のまちづくり
予算額 2272万円
「(仮称)2040年市民会議」を設置し、客観的データに基づく「地域の未来予測」を踏まえ、本市の将来のあるべき姿を市民と共有し、今なすべきことを議論します。また、広報戦略検討委員会の提言をもとに、効果的・効率的な広報・広聴を推進。市民が必要な情報をわかりやすく得られる環境を整え、双方向のコミュニケーションを強化することで、市政への関心や理解を深め、協働のまちづくりを進めます。

・(仮称)2040年市民会議
市民など会議委員を公募←意見投稿←市民の皆さん
市民など会議委員を公募→議論配信→市民の皆さん

・市公式LINEの機能拡張
市民の皆さん⇔LINE⇔市役所

■安心して子育てできるまち
○保育士を支援し人材を確保
予算額 6683万円
幼児教育の無償化や共働き世帯の増加に伴い、保育士確保と待機児童解消に取り組んでいます。保育士奨学金返済支援に加え、定着支援金の対象を「みなし保育士」にまで広げ、支援を拡充します。
・〔拡充〕保育士等定着支援金の給付
・保育士宿舎借り上げ支援
・「保育補助者」「保育支援者」の雇用支援
・保育士奨学金返済負担支援
・保育士修学資金貸し付け
・若手保育士巡回支援アドバイザーの配置

○ベビーファーストな福知山へ
予算額 198万円
核家族化や共働き家庭の増加などで、子育てに対する不安感や負担感が増している中、地域や事業者などとの協働による子育てが求められています。本市で「福知山市ベビーファースト宣言」を行い、まち全体で子育てにやさしいまちづくりを推進します。
・子育て支援拠点「りとるハピネス」の運営
・親子スポーツ教室などのイベントを実施
・〔拡充〕子育てにやさしい店舗・施設や職場づくり、地域で集まる機会づくりの促進

■誰もが学び、成長できる体制を構築〔子育て・学び〕
○子どもが主役の学びの場 SIROらぼ・SIROらぼ+を拡充
予算額 628万円
様々な要因により学校に行けない・行きにくい子どもが増加していることから、子どもたちが自分らしさを大切にし、将来、自己実現や社会的自立ができる力を培うため、子ども一人ひとりに寄り添った多様な学びの場を提供します。SIROらぼを個別対応と集団対応が同時にできる施設へ移転し、部屋数を増やします。開設当初から大切にしてきた個別対応を継続実施しながら、子ども同士がそれぞれのつながりの中で育ち、子ども自身が希望する多様な学びが共に実践できる居場所をめざします。
→令和6年度には新たに野菜の収穫体験のような野外学習なども行いました。今後も子どもたちに多様な学びを提供します。

○悩みを抱える子育て世帯の相談支援体制を強化
予算額 363万円
子育て家庭の悩みに包括的に対応する「こども家庭センター」を設置します。従来の相談窓口機能を継承しつつ、ヤングケアラーコーディネーターを新しく配置するなど、支援体制の充実を図ります。

○児童生徒に寄り添うアナザークラスを1校追加
予算額 50万円
所属する学級ではなく、別室や放課後に登校する児童生徒を対象に学校内の支援教室となるアナザークラス(A組)を成和中学校に設置し、効果的な支援や多様な学びの場を確保します。

■〔文化・スポーツ〕一人ひとりの体験の機会を大切に
○小中学校の修学旅行が無償に
予算額 1億1641万円
響プランF(福知山市立学校教育内容充実プラン)に基づき、充実した体験活動を支援することにより、子どもたちの豊かな心とあらゆる可能性を伸ばす教育を進めます。京都国立博物館の見学、劇団四季の公演の鑑賞に加え、修学旅行を無償にするとともに、小学4年生から中学3年生まで大阪・関西万博を体験学習の場とし、福知山の子どもたちが世界中の文化や価値観に触れる機会とします。

○平和の大切さを考える機会を
予算額 206万円
終戦・被爆80年の節目の年となることを踏まえ、「恒久平和宣言都市福知山」として、講演会などを開催します。世界平和の実現のために考え、発信できる人材の育成に取り組み、一人ひとりの人権が尊重された幸せな生活を営むことができる社会の実現をめざします。

○部活動地域移行を更に促進
予算額 711万円
少子化による生徒数の減少などから学校部活動の維持が困難になる中、中学生がスポーツ・文化芸術に継続して親しむことができるよう、地域での持続可能なスポーツ・文化環境の整備を引き続き検討します。

実証中の部活
・サッカー
・剣道
・吹奏楽
・女子ソフトボール
・男子バスケットボール
・女子バスケットボール
・男子バレーボール

新しく実証予定の部活
・柔道
・卓球
・陸上
・ソフトテニス
・野球
・女子バレーボール
・文化部×2

○体育施設を適切に整備
予算額 5782万円
経年による体育施設の老朽化やニーズの多様化などへの対応に応えるため、福知山市スポーツ推進計画に基づき、施設を適切に整備・改修します。令和7年度は弓道場改修や荒河のスポーツ施設の基本構想・設計を行います。