- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府福知山市
- 広報紙名 : 広報ふくちやま 2025年4月号
国民健康保険制度(国保)は、病気やけがをした時に安心して医療を受けるための制度です。加入者の皆さんの国保料と、国や府、市の負担金を元にして、保険給付や健診など必要な事業を行っています。国保には、74歳までの自営業や会社を退職した人(職場の健康保険や共済組合などに加入していない人)が加入しています。
1人当たり平均国保料はこれまで10年間引き上げを行ってきませんでしたが、令和7年度から引き上げる見込みであるため、なぜ今なのか、どのように国保料を算定しているかをお知らせします。
■全国的に加入者数は減少、1人当たり医療費は増加傾向に
国保制度は、平成30年度に財政運営の主体がこれまでの市町村から都道府県となりました。市町村は京都府へ納付金を納めています。
この納付金は、1人当たりの医療費や所得などを元に算定され、1人当たりの医療費が高額となっている近年は増加傾向です。本市の医療費は府内で4番目に高い状況にあります。一方、加入者数は、人口減少、団塊世代の後期高齢者医療制度への移行、社会保険への移行などの影響で減少しています。(表1)
▽納付金と加入者数の推移(表1)
このような中、加入者の皆さんの生活への影響を極力抑えるため、国民健康保険事業基金を取り崩し、過去10年間、国保料を引き上げてきませんでした。(表2)
■基金も減少し国保料を引き上げる見込みです
令和7年度は京都府に納める納付金が、昨年度よりもおよそ5200万円増え17億8247万円になりました。また、基金残高も減少し、これまでのように基金から不足分を取り崩すことで国保料を据え置くことは、非常に厳しい状況となっています。(表3)
▽国民健康保険事業基金の推移(表3)
令和7年度の福知山市国保では、国保料全体で11億7700万円が必要となりますが、残りの基金をできる限り取り崩しても、現状の1人当たり平均国保料(10万3953円/年間)のままでは全体の国保料が不足します。
そのため、令和7年度の国保料について、福知山市国民健康保険運営協議会に諮問し、答申を受け、引き上げることになりました。
今後も引き続き加入者の皆さんの健康の保持・増進のため、健診などを実施し、医療費の抑制に努めます。
安心して医療を受けていただける国保制度とするため、加入者の皆さんのご理解をお願いします。
▽1人当たりの医療費と平均国保料の推移(年間)(表2)
■福知山市国民健康保険事業
令和5年度決算状況(特別会計)
▽国保料の決め方
国民健康保険料は、年度ごとに世帯単位で決まります。(限度額あり)
料金は、次の3要素の合計で算定します。
所得割:世帯の加入者の所得によるもの
均等割:世帯の加入者の人数によるもの
平等割:1世帯あたりの固定額
※所得の低い世帯には、均等割・平等割について、7割5割2割の軽減措置があります。
令和6年度国保料 料率
▽令和7年度の国保料は6月中旬にお知らせします
令和7年4月以降の加入者の情報(人数・年齢・前年の所得情報など)を元に算定します。そのため料率が決まるのは、令和7年5月末です。加入者の皆さんには、世帯ごとに6月中旬頃に保険料の決定通知書を送付します。
問合せ:保険年金課
【電話】24-7015【FAX】23-6537