- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府舞鶴市
- 広報紙名 : 広報まいづる 2025年7月号 Vol.1073
■株式会社フルグラフィックファクトリー
若きチーフデザイナーが新たな分野を開拓
市内には製造、建設、運送、医療、福祉、情報通信、港湾などに関するさまざまな仕事があり、独自の特色を持った魅力的な事業所が約3,300も所在しています。
今回はその中から、株式会社フルグラフィックファクトリーを紹介。主にアニメなどのグッズの製造を手がける同社で、入社4年目でチーフデザイナーとして活躍されている西野さんに仕事のやりがいや働き方についてお聞きしました。
◇お客さまの視点に立って
お客さまの希望するデザインに応えながら商品を作り上げるのは、楽しいです。デザイナーとして、自分が持っている引き出し以上のアイデアを出そうと考えるのもこの仕事ならではの醍醐味(だいごみ)です。自社では、Tシャツやクッション、タペストリーなどの制作を手がけています。お客さまからキャラクター素材の提供を受け、そのコンセプトやグッズのテーマに合わせて、作品の魅力を一層引き立てられるようなデザインを制作しています。
◇絵を描くことが日常に
学生の頃からアニメが身近にある環境で育ち、父親が絵を描いていた影響もあり、幼少期から似顔絵や塗り絵を楽しんでいました。学生時代も趣味で絵を描いていたところ、担任の先生に専門学校への進学を勧められました。
◇さまざまな分野でチャレンジ
卒業後は、市外のさまざまな業種で働きました。アニメグッズを販売する会社に勤めたほか、バーのホー
ルスタッフや美容室のアシスタントなど、興味を持った分野にちゅうちょなく飛び込んでいきました。良くいえば常に新しい分野に挑戦しているし、違う捉え方をすると飽き性(笑)。
好きなことを仕事にしてきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行や体調不良も重なり舞鶴へのUターンを決意しました。
◇今の職場との出会い
仕事を探していた時、たまたまフルグラフィックファクトリーの存在を知り、社長の熱意や考え方に共感
し、入社を決めました。
社内の環境もすばらしく、職場に自分の好きなグッズを自由に飾れたり、ウッドデッキを作ってもらえたりと、常に新鮮で自由な環境です。飽きっぽい自分でも楽しんで仕事ができます。
◇趣味や経験を生かす
幼少期から絵を描いていた経験を生かし、自分でイラストの素材を作成し、デザインに取り入れることがあります。お客さまから「この素材は自作ですか?」と言われることもあり、意外と受けが良いんです。また、実際にアニメを見るほか、これまでのグッズの販売経験を生かし、売れるデザインの傾向をつかんで、新しいデザイン作りのアイデアを考えています。
◇今後の挑戦
今年1月から3月下旬まで、スキー場とVチューバーとのコラボイベントを企画・運営し、そのイベントでは、商品販売やスタンプラリーなどを実施しました。自分たちが好きな作品を扱い、自分たちが欲しい
グッズを企画し、それを販売できたことは、制作冥利(みょうり)に尽きると思います。今後は、自分たちがメーカーとなることで、これまで手がけてこなかった領域へチャレンジしていきたいです。
■事業所紹介
株式会社フルグラフィックファクトリーは「好き」を仕事にするクリエイティブメーカー。
平成30年の創業以来、舞鶴を拠点にアニメ・ゲーム・音楽の世界観をグッズにして、全国のファンへ届けています。「いいものを、うれしいカタチで届けたい」という揺るぎない思いのもと、企画・デザイン・製造までワンストップで手がけることで、誰もが満足できる高品質なグッズを提供しています。
20〜30代の若手を中心とした13人(舞鶴市10人/東京都3人)のメンバーが「好き」を形にする瞬間を追求し、商品を制作しています。今年5月には、壁面アートとカフェスペースを備えた秘密基地のような新社屋へ移転。さらに、山手線目黒駅徒歩1分の東京支店を拠点に事業を拡大しています。
企画力とスピードを武器に、全国のファンを熱くするアイテムを共につくる仲間を募集しています。
■まいづる夏の就職フェア
舞鶴市内の企業60社以上に加え、市役所や自衛隊、海上保安庁、警察、消防などの公務団体が出展する合同企業説明会を開催します。
企業などの担当者と「直接」話せる機会です。ぜひ参加してください。
日時:8月9日(土)13時~15時30分
場所:商工観光センター
その他:託児とオンライン面談あり(7月25日(金)までに申し込みフォームで)。詳しくはホームページで確認を。右コードからアクセス可。
※二次元コードは本紙をご覧下さい。
問合せ:産業活力課
【電話】66-1021