くらし 〔特集〕夢や希望を育む、未来創造予算(1)

今号の特集では、令和7年度当初予算のうち、重点的な取組等についてお伝えします。

■令和7年度予算の編成方針
市民の皆さまの安全・安心を守り、子どもの夢をはぐくみ、子育て・子育ちにやさしいまちを目指し、誰もがいきいきと互いを認め合い支え合って暮らせる共生のまちづくりを進め、輝かしい未来へと発展させていくとの想いを込めて予算を編成しました。

◇物価高騰への対応
→P.3

◇第6次総合計画の着実な推進
・安全・安心
→P.4

・地域共生社会
→P.5・6

・未来への投資
→P.7

◇まちづくりの土台となる取組
→P.3

◆令和7年度一般会計当初予算額 841.1億円
(令和6年度補正予算と合わせた予算規模 853.9億円)

令和7年度は、第6次総合計画の第1期中期計画の総仕上げの年であるとともに、私の市長2期目の本格的なスタートを切る年となります。市民の皆様の暮らしの「安心」を守り、市民一人ひとりのさらなる「躍動」を促し、将来を見据えて魅力あるまちを「創造」する、この3つの柱のもと、積極的な施策展開を図るため、過去最大規模の予算額となる「夢や希望を育む未来創造予算」を編成いたしました。
これまでに芽吹き、動き始めた施策の息吹を感じるとともに、多くの取組が花となり、実を結ぶよう、しっかりと育てつつ、将来の宇治のまちとしてのあるべき姿を見据え、市民生活の安全・安心の確保と、子どもの笑顔があふれ健やかに育ち誰もが住みやすいまちづくりに向け、必要となる施策や事業を計上いたしております。
宇治市を取り巻く社会経済情勢は依然として厳しい状況にありますが、市民や事業者の皆様が喜びや希望を実感できるよう、引き続き、全力でスピード感を持って取り組んでまいります。
宇治市長 松村 淳子(まつむら あつこ)

◆物価高騰への対応(令和6年度補正分を含む)
▽水道料金の減免 2億4000万円
4カ月分(2期分)の基本使用料、メーター使用料の半額減免
※詳しくはP13へ

▽低所得者世帯等への支援 12億7000万円
6年度住民税非課税世帯及び6年所得税確定により6年度の調整給付に不足が生じる世帯へ給付金を支給

▽学校給食費高騰への対策 9000万円
物価高騰影響分の値上げ60円を抑制し、1食あたりの保護者負担を維持

▽中小事業者への支援 3500万円
先端設備等導入計画の認定を受けた新規取得設備に対し一部を支援

▽農業者への支援 1000万円
生産性向上、効率化等を目的とした資材・機器の導入を支援

◆第6次総合計画の着実な推進
◇3つの重点施策
〔躍動〕みんなでつくる子育て・子育ちにやさしい地域共生社会 約266.1億円→5・6ページ
〔安心〕WITHコロナ・POSTコロナ時代の安全・安心 約101.9億円→4ページ
〔創造〕活力あふれる産業振興と未来への投資 約31.2億円→7ページ

・まちづくりの土台となる取組の推進 約105.9億円→3ページ

▽市民等との連携・協働 約4.8億円
市民協働によるまちづくりを目指し、市民・事業者等とのつながりを育み、広げていくための取組を推進

▽人に優しいデジタル化の推進 約22.2億円
・(NEW)証明書手数料等の窓口におけるキャッシュレス決済を拡充
・(NEW)申請が困難な人を対象とした居宅訪問によるマイナンバーカードの申請補助を実施

▽持続可能な行財政運営に向けた取組等 約78.9億円
長期的な施設の維持管理コストの縮減に向け、公共施設の予防保全を計画的に推進

■重点1 WITHコロナ・POSTコロナ時代の安全・安心
◆災害に強いまちづくり 約82.1億円
▽災害対応力の強化
防災備蓄の充実
食料品・飲料水の備蓄を拡充

情報伝達手段の多重化
・同報系防災行政無線の整備
・戸別受信機の準備

避難所機能の向上
・電気自動車を増車し、避難所等で活用
・学校体育館等の空調工事に着手

▽防災基盤の整備
道路や河川、上下水道管路等の強靭化
・国・京都府等と連携し、道路や河川の計画的な改修
・上下水道管路の耐震化等を促進

木造住宅の耐震改修補助制度の拡充

◆地域でつくる安全・安心のまち 約16.5億円
▽空き家対策事業
老朽化した空き家の除却に対して補助を実施

▽地域安全・安心見守り事業
地域のニーズに基づく防犯カメラを整備

▽市民と築くゼロカーボンのまち事業
・住宅の太陽光発電設備・蓄電設備等の補助制度を拡充
・ごみ分別辞典(抜粋版)を全戸配布
・公共施設の照明LED化

◆新たな時代に輝く宇治の観光まちづくり 約3.2億円
▽紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト
源氏物語を「深める」
源氏物語ミュージアムでの、特別企画展やVRを活用した体験型講座を実施

歴史・文化を「感じる」
歴史・文化を身近に感じ、学びにつながる取組等を実施

宇治の魅力を「伝える」
・食のキャンペーンやキービジュアルマップの作成
・SNSの活用等による魅力発信

▽大阪・関西万博関連事業
大阪・関西万博で宇治の伝統・文化に触れる機会の創出、インバウンド対応、情報発信の充実や産業振興等を実施

▽天ケ瀬ダムかわまちづくり
旧ガーデンズ天ケ瀬跡地の整備など、天ケ瀬ダムや周辺資源を活用した周遊観光の活性化を図り、新たな観光需要を創出