くらし 〔特集1〕令和7年度の亀岡市施政方針・当初予算(1)

■令和7年度 桂川市長 施政方針演説
◇未来への飛躍に向けて
2月19日、令和6年亀岡市議会定例会令和7年3月議会が再開され、桂川市長が令和7年度の施政方針演説を行いました。本年は市制70周年に当たる節目の年です。今まで歩んできた歴史を振り返るとともに、今を大切に、そして夢や希望に満ち溢れた未来を次の世代へとつなげていく年として、新たな亀岡市の第一歩を踏み出してまいります。

01 石田梅岩翁の教えを学び活かす場の提供を
本年は、石門心学の祖、石田梅岩翁の生誕340年を迎えます。秋には東別院町の生誕地に石田梅岩記念館が完成する予定です。梅岩翁の貴重な遺品や資料を保存・公開・活用していくとともに、その教えを学び活かすための多様な学習機会の場の提供や情報発信を行います。

02 安全・安心の確保とネットワークの強化・拡大
「(仮称)カーシェルター野水」の整備に加え、大規模災害時の防災・減災の拠点施設を整備し、安全で安心して暮らせるまちづくりを進めます。本年1月に、セーフコミュニティ認証自治体である青森県十和田市、大阪府松原市と共同で「国際安全都市」宣言を行いました。8月には国内初となる「国際安全都市」と銘打ったアジア大会を本市で開催し、自治体間で意見交換や情報交換を行い、安全政策に関する理解を深めるとともに、国際安全都市を国内外に発信し、ネットワークの強化・拡大を図ります。

03 環境先進都市としての取り組みを前へ
昨年9月に新たに「未来・エコロジックミュージアムプロジェクト」を立ち上げ、2050年の亀岡市の未来のまちの在り方について検討しました。環境の規制ではなく、経済の仕組みを変える価値観の転換、循環経済が本市の未来には必要です。このプロジェクトを出発点として、より一層、環境先進都市としての取り組みを前へ進めます。

04 子どもと子育てを頑張る人を本気で応援するまち
4月に亀岡市立幼稚園から移行する亀岡こども園内に、「かめおか乳幼児教育センター」を新設し、乳幼児施設・小学校・福祉施設との連携や交流を促進します。また、「2025大阪・関西万博」にすべての小・中学生を派遣し、子どもたちが多様な国の文化や価値観に触れ、国際理解を深めるとともに、未来社会について考える機会を提供します。さらに、外国にルーツを持つ子どもたちを支援するため、外国人児童生徒教育コーディネーターを配置するなど、多様性を受け入れ、子どもファースト宣言を推進し、誰一人取り残さない社会の実現を目指します。

05 「オーガニックビレッジ宣言」に基づく有機農業の振興
新規就農の課題を一体的に解決するため、亀岡オーガニック農業団地の形成をモデル的に実施し、環境にやさしい持続可能な有機農業をさらに推進します。
また、植物由来の原材料を使用したプラントベースフードの魅力を伝え、地元有機野菜を原料としたメニュー開発や、それを提供する地元飲食店の参加を募り、有機野菜の地産地消を目指します。

06 サンガタウンとしてのまちづくり
京都サンガF.C.の練習場誘致に向けた候補地の公募に、市内18カ所から応募いただきました。今後、候補地を選定していただきますが、練習場として選ばれた地域以外についても、将来のまちづくりにどのように活用できるのか検討していきます。市内にサッカー練習場を誘致することで、スタジアム、そして京都サンガF.C.を核としたまちづくりが一層推進され、シビックプライドが高まり、地域経済の活性化や人口減少の緩和、雇用の創出などにつながると期待しています。

07 京都丹波の魅力を発信 地域で暮らす喜びや郷土愛を育む機会に
国内最大級となる花と緑の祭典「全国都市緑化フェアin京都丹波」が、来年9月18日に開幕します。亀岡、そして、京都丹波の魅力を全国に大きく発信し、地域全体の活性化につなげていきます。多くの皆さまにフェアを訪れていただくためには、地域交通の充実にも取り組まなければなりません。その要となるJRについて、先日、JR西日本の株式取得を行いました。今後、同じような地域の実情がある自治体とも連携し、JRを応援するとともに、利用される市民の皆さまや地元自治体としての要望を株主として届けます。

08 亀岡新時代へ 果敢にチャレンジを
多くの事業を実施できるのは、全国の皆さまからいただいた、ふるさと納税のお陰です。令和6年度は、すでに42億円を超えております。これは、「宣言」による政策の見える化で、全国から応援をいただいた結果です。また、私はこれまで様々な分野において未来につながる種をまき、そして育んできた取り組みが形となり、現実となってきています。持続可能な亀岡市の未来への更なる飛躍を期する節目の年として、亀岡新時代を着実に形作っていくという決意を胸に、これからも果敢にチャレンジを続けてまいります。