しごと 市内のものづくり企業を紹介 ココこだわってます

さまざまな特色ある製品を生み出す市内のものづくり企業を紹介します。

■No.24 佐野紙工芸(大住)
代表 佐野泰正さん

私たちの身の周りには、目的や用途に合わせたさまざまな紙箱があります。最近は、手触りの質感が良いものや、作りがしっかりしているもの、カラフルでデザイン性が豊かなものが増えました。
創業70年を越える佐野紙工芸では、多彩な装飾によって、中に収める商品を引き立てる紙箱(貼り箱)を製造しています。箱の用途は、和菓子用や着物帯などの織物用などが主流ですが、土産物や茶道具、仏具用の需要もあります。紙箱の製作は、これまでは伝統的に手作業が中心でしたが、近年、機械技術の進歩によって量産や短期間での納品が可能となりました。しかし、同社は手作りにこだわり、機械では仕上げられない細かいところまで、長年の経験と技術を駆使して丁寧に仕上げています。
紙箱は、日本の豊かな歴史や文化、独自の美意識を体現したアイテムです。これまで培ってきた技術を後世へ引き継ぎながら、末永く皆さんの手元に置いて大切にしてもらえる「主役になる箱」を作っていきたいと考えています。
・町家や店を再現した「家の箱」。屋根がふたになっています。
・外資系ホテルからの依頼で伝票を挟むバインダーを製作。京都らしい友禅柄の布地で装飾しました。

詳しくは、産業総合情報サイト「Kyota Navi」(本紙の二次元コード参照)をご覧ください。また、掲載企業の製品などの一部を、市役所2階市民ロビーに展示しています。

問合せ先:産業振興課
【電話】64-1364