文化 アメリカの文化と生活 ザ・U.S.A

ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(27)です。私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載してきましたが、今回が最終回です。
『最近、友人たちと、大阪のビアガーデンでバーベキューを楽しみました。意外かもしれませんが、アメリカではビアガーデンは珍しく、ビール飲み放題もありません。日本特有の夏季の風物詩に文字通り酔いしれました。』

■シリーズ(42)さよなら、京田辺〔最終回〕
◇国際交流員を7月で退任
私はこれまで4年間、本市の第7代国際交流員として勤務してきましたが、7月末で任期満了に伴い退任することになりました。今回が最後のコラムになります。今まで読んでいただき、ありがとうございました。

◇京田辺市の印象
京田辺市は生活に必要な施設などが身近にあるほか、公共交通機関が充実していて、とても便利なまちと感じました。アメリカの実家では、最寄りのスーパーマーケットまで8km以上あり、移動手段は車しかありませんでした。本市は自然が豊かで、木津川沿いの田辺木津川つつみ緑地付近では、仕事終わりに毎日のようにランニングをしていました。また、市内のお祭りに参加したり、地域の野菜を買ったりして、在任中、このまちの文化や魅力に深く触れることができました。

◇英語やアメリカの習慣をこどもらに紹介
国際交流員の活動としては、本コラムの執筆のほか、国際交流や多文化共生を推進する多くの事業に携わりました。例えば、幼稚園・保育所などを訪れ、園児に英語で絵本を読み聞かせたり、一緒にゲームを楽しんだりしました。また、私が幼少期に体験したアメリカの習慣を京田辺のこどもたちに紹介したかったので、ハロウィーンの「トリックオアトリート」、やイースターの「エッグハント」イベントを毎年開きました。楽しそうなこどもたちの姿が見られて、とてもやりがいを感じました。

◇国籍を問わず住みやすいまちに
本市は、私が着任してから外国人の人口が500人以上増加するなど、外国人が多く住むまちです。そこで、多文化共生の推進に取り組みました。例えば、外国人の皆さんが地域社会の一員として安心して暮らせるよう、市の情報の多言語化を行いました。これまで、英語・ふりがな付き日本語のみで発行されていた「京田辺市生活ガイドブック」を、ベトナム語、中国語、韓国語にも翻訳し、日本語版も「やさしい日本語」に書き直して発行しました。また、市の外国人向けホームページも更新し、保育所・幼稚園などの入園の手続きや粗大ごみの出し方など、外国人が困っていると思われる情報を追記しました。国籍を問わず、誰もが住みやすいまちを目指し、日本人と外国人が互いに理解し合える環境づくりを意識して取り組みました。
さらに、本市は現在、海外との姉妹都市がないため、海外との交流にも力を入れました。ハワイの学校と連絡を取り、田辺中学校の国際文化部の生徒とのオンライン交流会を企画したほか、たなフェスでは、インドの総領事と市長の通訳も務めました。

◇最後に
本コラムは、皆さんに海外やアメリカの文化に興味を持ってもらおうと、令和4年2月号から連載を始め、3年以上にわたって計42回掲載してきました。自分自身の経験をもとに、日本とアメリカを比較しながら、アメリカのユニークな習慣などを紹介してきましたが、今後も海外やアメリカに興味を持ち続けてもらえればうれしいです。
本市でさまざまな活動を行い、市民の皆さんとたくさん交流できたことは、私にとって本当にかけがえのない経験でした。皆さんのことは、これからもずっと私の心に残り続けます。ありがとうございました。Thank you so much! See you again.

問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314