- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府木津川市
- 広報紙名 : 【京都府木津川市】広報きづがわ 2025年3月号
■木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう) 高田寺(こうでんじ)(加茂町高田)
高田寺本堂の本尊薬師如来坐像(重要文化財)の向かって左に安置されている阿弥陀如来坐像です。檜材による寄木造りの像で、両手は腹前で定印(心を静かにして精神を集中していることを表す印)を結び、結跏趺坐(けっかふざ)(仏教における基本的な座法)した姿をしています。平安時代後期に流行した円満穏和な様式を基調としていますが、柔和さが減退し、面相も個性的であることから、制作されたのは鎌倉時代に入ってからとみられます。光背と台座は後の補作ですが、古い形式に倣ったものです。伝来は不明ですが、等身大の法量を有する本格的な13世紀の彫刻として貴重なものであることから、令和4年度に市指定文化財に指定されました。
問合せ:文化財保護課
【電話】75-1232