- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府木津川市
- 広報紙名 : 【京都府木津川市】広報きづがわ 2025年11月号
水道事業を取り巻く環境は大きく変化しており、市の水道事業は、給水人口の減少や老朽化していく施設の維持管理、高まる更新需要への対応など、様々な課題に直面しています。これらの課題に対応していくため、「木津川市新水道ビジョン」の3つの基本方針(安全・強靭・健全)に基づき、皆さんに安全・安心で良質な水を、将来にわたりお届けし続ける取り組みを推進しています。
■安全で安心な水道
▽いつ飲んでも安全な信頼される水道
・水道施設の運転状況(水量、水圧、水質など)を把握して、事故などを早急に検知し迅速に対応するため、各地域の拠点施設において24時間体制(有人)での監視システムによる運転管理をおこなっています。
・毎年度策定する水質検査計画に基づき、残留塩素濃度などの毎日検査、水道法に基づく水質基準51項目の検査、水質管理目標設定項目のうち25項目(PFOS、PFOAを含む)の検査をおこない、水質の安全に取り組んでいます。水質検査の計画・結果は市ホームページで公表しています。
※PFOS、PFOA…有機フッ素化合物の一種です。環境中での残留性や健康影響の懸念から、現在、製造・輸入などが原則禁止されています。
■強靭な水道
▽災害に強く、たくましい水道
・地震や事故などにより水道施設が被災した場合でも、応急給水ができるように、市内6箇所の配水池(相楽西、相楽東、木津南、木津東、木津中央、山城)に緊急遮断弁を設置し、場内には非常用給水設備を設けています。また、災害などの断水時に飲料水を提供できる緊急耐震(非常用)貯水槽を中央体育館駐車場(200立方メートル)、JR木津駅前(100立方メートル)に設けて、断水に備えています。(100立方メートルで1万人に約3日分の飲料水を提供可能)
※緊急遮断弁…地震や管路の破断などを感知すると自動で緊急閉止し水の流出を防ぐ機能をもったバルブ
・施設と管路は、徐々に老朽化が進行しています。施設では、現在、山城浄水場の更新をおこなっており、今後は吐師受水場、観音寺浄水場の更新を計画しています。管路では、優先度の高い基幹管路と漏水事故歴の多い老朽管路のバランスを考慮して更新、耐震化を図るなど、施設や管路の老朽化対策、耐震化を計画的に進めていきます。
▽耐震管
市では、主に2種類の耐震管を使用して、管路の耐震化に取り組んでいます。
(1)耐震継手を採用したダクタイル鋳鉄管(GX形)
ダクタイル鋳鉄管(GX形)は、耐久性・耐食性に優れ耐震性能に優れた継手構造により、地震の際にも接続部が屈曲・伸縮することで、接続部分が離脱しないようになっています。
(2)水道配水用ポリエチレン管
水道配水用ポリエチレン管は、管の継手部が電気融着により一体構造となることや高い柔軟性や耐衛撃性を持つことから、地震による地盤のゆがみを管路の柔軟性で吸収し、耐震性を発揮します。
■健全で持続可能な水道
▽いつまでもお客様の近くにありつづける水道
・コンビニエンスストア支払い、クレジットカード支払い、スマホ決済の導入など、料金収納サービスの多様化による利便性の向上など、お客様サービスの充実を図っています。
・施設の統廃合などによるダウンサイジング、省エネ(高効率機器への更新)の推進、上下水道部組織の見直し、検針業務の民間委託、検針月の隔月化、水道施設のネーミングライツ、検針票への有料広告の掲載など、経営改善の取り組みをおこなっています。更新が進む山城浄水場耐震継手構造監視システム(吐師受水場)
問合せ:業務課
【電話】75-1250
