- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府久御山町
- 広報紙名 : まちの総合情報紙 広報くみやま 令和7年10月1日号 No.1176
■小・中学生が考える平和とは
修学旅行で久御山中学校3年生が沖縄を、町内3小学校6年生が広島を訪れ、平和学習を行いました。現地で当時の状況を知った子どもたちからは「家族や友達と過ごせることのありがたさを感じました」「戦争を二度と起こしてはいけないと思いました」などの声がありました。
そんな平和への思いを新たにした子どもたちに話を聞きました。
▽平和学習で広島・沖縄を訪れて
御牧小学校 6年 小森清楓(こもりさやか)さん
戦争は昔の話ではなく、今も世界で奪い合いが起きていることを知りました。お互いが譲り合えてみんなが笑顔になれる世界になって欲しいので、戦争の歴史をみんなに伝えていきたいです。
▽東角小学校 6年 阿部彩人(あべあやと)さん
原爆ドームなどを見て、当時は今では考えられない状況にあったことが分かりました。世界が笑顔で包まれて、幸せであふれるように、自分も毎日笑顔でいたいです。
▽佐山小学校 6年 玉村郁斗(たまむらいくと)さん
当時の話を聞いて、今過ごしている日常がどれだけ大切なものなのかを強く感じました。
毎日家族と安心して眠れることを願いながら、一日一日を大切に生きていきたいです。
▽久御山中学校 3年 織田(おだ)あおいさん
ガマ(自然洞窟)にあるたくさんの遺品をみて、戦争の悲惨さを痛感しました。互いに理解し合い、差別のない世界にするために、見て見ぬふりをせず、悩んでいる人がいれば助けてあげたいです。
◇同じ過ちを繰り返さないために
第二次世界大戦において、日本は数え切れないほど多くの人々が犠牲になりました。これまで、唯一の被爆国として、戦争の悲惨さや命の尊さが語り継がれてきましたが、当時を知る語り手は年々減少し、戦争の記憶は風化しつつあります。
終戦から80年。長い月日とともに、日本に暮らす私たちは戦争を知らない世代が大多数となりました。しかし、世界に目を向けるとロシアによるウクライナ侵攻など今もなお、戦火に苦しむ人たちがいます。
同じ過ちを繰り返さないためには平和の尊さを次世代へ伝承していくことが必要不可欠です。
平和について改めて考えることが、私たちにできる第一歩です。
久御山町長 信貴康孝
