くらし 特集 共に歩むまち くみやま(2)

■ここがもうひとつのふるさと
10月5日に開催された国際交流イベント約200人が参加しました
それぞれの想いを胸に久御山町で暮らす外国人に話を聞きました

▽外国人はいい人だと思われるように
ホアン ティ チャンさん
以前は町外に住んでいましたが、夫の転職もあり、去年から久御山町で暮らしています。最近子どもが生まれたので、子育てで悩むこともありますが、久御山町には「あいあいホール」があるので、いつも相談にのってもらっています。ありがたい環境だと思っています。久御山町は優しい人が多いですが、中には傷つく言葉をかけられることもあります。やっぱり少しさみしいですね。私たちは久御山町が好きなので、周りの人から外国人はいい人だと思ってもらえるようになりたいです。

▽いつでも大歓迎です
ブィ ティ ゴック マイさん
同じ職場で働いている夫と小学生の長男、未就学児の次男の4人で暮らしています。今年に入って、長男が学校の標語で入選させてもらい、家族みんなで喜びました。母国ではお祭りやお祝いはまち全体で楽しむ習慣があり、私たちは交流が大好きです。息子の友達が自宅に遊びに来ることもありますが、いつでも大歓迎です。外国人同士の交流はあっても、町民の皆さんと関わる機会はあまり多くないので、イベントなどをきっかけにたくさんの人と仲良くなりたいです。

▽少しでも恩返しになれば
グエン バン キエンさん
町内の新晃(しんこう)自動車工業で働いています。日本で技術を学び、いずれは母国で自分の会社を持ちたいと思っていましたが、久御山町の人はみんな親切でとても住みやすいまちなので、今はずっと久御山町に住み続けたいというのが正直な気持ちです。そのために、永住権のある特定技能2号の試験に挑戦し、京都府で初の取得者になりました。社長は私の日本でのお父さんです。本当に感謝しています。少しでも恩返しになればと思い、最近は畑で採れた野菜を会社や子ども食堂に配っています。

▽互いに友達だと思える関係に
ホアン ティ ガーさん
久御山町に住み始めて3年目になります。日本に来てから出産をしましたが、久御山町はおむつを配達してくれたり、保健師さんが気にかけてくれたりと、子育て施策がとても手厚いので助かっています。妊娠しているときも会社の人が体調を気遣ってくれたりみんなとても優しかったです。生まれ育った母国とは環境が違うので慣れないこともありますが、日本の文化をもっと知りたいですし、私たちの文化も知って欲しいです。お互いに友達だと思える交友関係を築いていきたいです。