くらし 特集 共に歩むまち くみやま(4)

■つながりは、ほんの少しのきっかけから
10月5日にゆうホールで、「満月の夜祭り~ベトナムと日本の子どもたちの出会い~」を開催しました。
この日はベトナムでは「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」と呼ばれ、日本の十五夜にあたるお祭りの日とされています。日本では団子を食べながら静かに月を眺め、豊作を感謝しますが、ベトナムでは「子どもの祭り」とも言われ、家族の団結や子どもたちの喜びを祝う意味も込められています。
現地では、中秋節に欠かせない月餅(げっぺい)を食べ、獅子舞が踊り、子どもたちはランタンに明かりを灯し、ゲームをするなど街中が賑やかになります。
「久御山町でもやってみたい」と町内在住のベトナム人が企画し、実現した今回のイベントには、日本人の親子など約200人の参加がありました。
話す言語は違いますが、一緒にゲームをしたり、笑いあったりと、そこには壁はありませんでした。
つながりが生まれるきっかけは、ほんの少しのことです。

▽お互いを知る
毎日必ずと言っていいほど外国人を目にするこのまちで、どれぐらいの人がコミュニケーションをとっているでしょうか。
目にする機会が増えても挨拶をしたり交流をすることはあまり多くはないかもしれません。それは、お互いを知る「きっかけ」がないからではないでしょうか。

▽イベントに足を運んで
今回の特集で話を聞く中で、「住みやすいこのまちに今後も長く暮らしたい」という意見が多くありました。ものづくりのまちに欠かせない産業の担い手として今後も外国人人口の増加が見込まれます。
久御山町では、これからもさまざまな国の人と交流できるイベントを開催していきます。
一度交流イベントに足を運び、そして、これからもこのまちで暮らす仲間のことを少しずつ知っていくきっかけにしてみませんか。