くらし 「PFOS・PFOA」ってどういうもの?

PFOS(ピーフォス)・PFOA(ピーフォア)とは、「有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)」の一種です。
2000年代はじめごろまでさまざまな工業で利用され、私たちの身の回りの製品を作る際にも使われていましたが、2009年以降、環境中での残留性や健康影響の懸念から、国際的に規制が進み、現在では、日本を含む多くの国で製造・輸入等が禁止されています。

●何に使われているの?健康への影響は?
昔は、フライパン等の撥水(はっすい)・撥油(はつゆ)加工に用いられるフッ素樹脂の製造の際にPFOAが使われていましたが、今は使われていません。法規制だけでなく、企業の自主的な取組により、使用廃止されました。
もし体に入ってしまっても、体外に排泄(はいせつ)されて、その量は徐々に減ります。(体に入った量が半分に減るまでの期間はPFOSでは平均5.7年、PFOAでは平均3.2年と報告されています。)
健康への影響については、まだわからないことが多いため調査や研究が進められています。

水道水については、PFOS及びPFOAの合計値で1リットルあたり50ナノグラム(※)を超えないよう暫定目標値が定められていますが、健康調査において、過去にその値を超えた水を飲んでいた地域と、その値以下の水を飲んでいた地域との差があるという状況ではなかったとされています。食品の安全性を科学的に評価する国の機関である食品安全委員会は、「通常の一般的な食生活では、著しい健康影響が生じる状況にはない。」と評価しています。
(※)…毎日2リットル、一生飲み続けても健康への悪影響が生じないと考えられるレベル。1ナノグラム=10億分の1グラム(出典…環境省HP『有機フッ素化合物(PFAS)について』、リーフレット『PFOS・PFOAとは?』2024年8月版)

●井手町の水道水は?
井手町の水道水は、水道法に基づく水質検査を実施しておりPFOS及びPFOAの検査結果については下表のとおり暫定目標値を下回っています。また、その他の水質基準項目(一般細菌など)については、水質基準に適合しています。

(単位:ng(ナノグラム)/L)

※検査結果はPFOS及びPFOAの合計値です。
※各水源地の原水(地下水)を検査しています。
※水道水の水質検査結果は、町HPをご覧ください。

●井戸水の利用は?
井戸水の利用は、目的に応じて所有者・利用者自身の責任により行うことになります。
日常の水の飲用については、水道水の利用をお勧めします。
事業目的により利用される場合は、その用途に応じて関係法令等に基づく措置を講じる必要があります。
「PFOS・PFOA」に関する詳しい情報・最新の情報は、環境省または京都府HPをご覧ください。

井手町
【HP】ttps://www.town.ide.kyoto.jp/soshiki/jyougesuidou/suishitsu/kensakekka/1394530420956.html

環境省
【HP】https://www.env.go.jp/water/pfas.html

京都府
【HP】https://www.pref.kyoto.jp/suishitu/2024pfas.html

問合せ:
・水道水に関する 上下水道課【電話】82-6169
・井戸水に関する 産業環境課【電話】82-6168