- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治田原町
- 広報紙名 : 町民の窓 令和7年2月号 No.683
■子どものアレルギーQandA
あなたはお子さんのアレルギー予防について正しく知っていますか?間違った知識では逆効果に。正しく知って予防しましょう!
Q:卵など食物アレルギーになりやすいものは、妊娠中や授乳中は避けた方がいい?
A:以前は妊娠中や授乳中に母親が特定の食物の摂取を制限することによって、子どものアレルギー疾患の発症を減らすことができるのではないかと考えられていました。
しかし、複数の研究結果から、子どものアレルギー疾患の発症予防効果はないことが示され、さらに過度な食事制限は胎児や乳児の発育に悪影響を及ぼす可能性があることも指摘されています。
妊娠中や授乳中に特定の食物の過度な摂取及び制限はせずに、バランスのよい食事をとることが大切です。
Q:妊娠中の喫煙はアレルギーに関係ありますか?
A:妊娠中の喫煙(受動喫煙を含む)は、たとえ妊娠早期に禁煙したとしても生まれた子どものぜん息の発症に関与する可能性が報告されています。
また、ぜん息だけでなく、早産や胎児発育不全などの胎児の発育への悪影響や、常位胎盤早期剥離などの母体の合併症にも関与し、さらに生まれた子どもの受動喫煙は、乳幼児突然死症候群などにも関与すると報告されています。また、ベランダや換気扇の下で喫煙しても受動喫煙の影響があることが知られており、妊娠を考えた段階から、お母さんだけでなくご家族全員の禁煙が必要です。
Q:赤ちゃんに湿疹がなかったらスキンケアは特に必要ないですか?
A:新生児期から全身に保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率を30~50%程度下げることが報告されています。
皮膚を清潔に保ち、保湿剤を塗って皮膚のバリア機能を補正し、湿疹がない皮膚を目指しましょう。湿疹やアトピー性皮膚炎がある子どものほうが、ない子どもに比べて食物アレルギーやぜん息、アレルギー性鼻炎といった他のアレルギー疾患を発症する確率が高いことが知られています。
そのため、湿疹やアトピー性皮膚炎がある場合には、皮膚を清潔に保って保湿ケアを行うとともに、早めに湿疹に対する治療を開始して症状をしっかりコントロールしましょう。
Q:食物アレルギーにならないために、離乳食の開始を遅らせる方がよいでしょうか?
A:アレルギーを予防するために離乳食の開始を遅らせることは、全く効果がないことがわかっています。生後5~6か月を目安に始めましょう。
また、卵、牛乳など食物アレルギーの発症頻度が高い食材でも、摂取の開始を遅らせることはアレルギー予防にはなりません。心配な方は、小児科医の指導を受けながら少しずつ食べ始めましょう。
■今月の保健・予防案内
◇栄養相談要予約
対象:住民
7日(金)
(1)午前10時30分~11時30分
(2)午後1時30分~2時30分
(3)午後3時~4時
◇予防接種(BCG)
対象:5か月~1歳未満
12日(水)午後1時10分~1時30分受付
◇幼児健康診査
対象:1歳6か月~9か月
14日(金)午後0時50分~1時30分受付
◇乳児後期健康相談
対象:生後8~10か月
21日(金)午前9時20分~9時50分受付
対象者には個別に通知いたします。
場所:いずれも「はぐ♡くむセンター(保健センター)」
予約・問合せ:子育て支援課
【電話】88-6636
■今月の元気はつらつ!若返り塾
問合せ:子育て支援課
【電話】88-6636