- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市浪速区
- 広報紙名 : 広報なにわ 令和7年11月号
■神経疾患から考えるACP
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、人生の最終段階で受ける医療やケアなどについて、患者本人と家族などの身近な人、医療従事者などが事前に繰り返し話し合う取組みのことです。今回、神経疾患においてのACPについて考えたいと思います。筋萎縮性側索硬化症(ALS)と言う難病をご存知でしょうか。ドラマで聞いたことがあるという方も多いかも。進行性の病気で、早期から人工呼吸器装置などの治療の希望について辛い選択を迫られます。呼吸器装着の意思確認が取れないまま急な状態変化で、目が覚めた時に呼吸器装着となったALS患者さん、呼吸器装着後コミュニケーションが取りにくくなり、早くに呼吸器を装着しないことを決めておけばよかったと涙を流されました。一方、自分の意思で呼吸器を装着されたALS患者さん、15年以上在宅で過ごされ、お孫さんの顔を見ることもでき、後悔はないと仰ってくださいました。神経疾患に限らず、自分が将来どんな病気になるかなんて誰しも予想はつきません。自分がどのような最期を迎えたいかについて、家族と話し合いをすることが大事です。医療従事者がお力になれることもあるかもしれません。よかったらかかりつけ医に相談してみてください。
なんば山田クリニック 山田郁子
問合せ:区役所 保健福祉課(保健)
【電話】6647-9882【FAX】6644-1937
