- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府岸和田市
- 広報紙名 : 広報きしわだ 2025年5月号
加害者にも被害者にもならないために~「人権」を自分ごととして考えてみましょう~
■憲法週間
5月3日の「憲法記念日」の前後、5月1日から7日までの一週間は「憲法週間」です。日本国憲法の基本理念のひとつに「基本的人権の尊重」があります。この機会に「人権」について考えてみましょう。
■人権とは
皆さんは「人権」という言葉に、どのようなイメージをもっていますか。「何だか難しいもの」「自分には関係ないもの」と感じている人は少なくないのではないでしょうか。
「人権」とは「あなたがあなたらしく、幸せに生きる権利で、生まれたときからもっている権利」です。それは、誰にとっても身近で大切なもので、日常のちょっとした思いやりによって守られるものです。難しいものではなく、誰でも、心で理解し、実感できるはずのものです。
■加害者にも被害者にもならないために
しかし、現実の社会では偏見や差別によって、その「人権」を侵したり、侵されたりする人がいます。悪気がなくても知らずに人を傷つけてしまうこともあります。「女のくせに」や「子どもは黙っていなさい」「もう年なんだから」といった言葉を口にしたり、耳にしたことはありませんか。日常での出来事について「人権」を意識して振り返ってみると、相手の意思を尊重せず、人権を侵害していることに、気づくかもしれません。
私たちのまわりには、子どもや高齢者への虐待、いじめ、セクハラやDV(ドメスティック・バイオレンス)、外国人や障害のある人への無理解や差別、同和問題など様々な人権問題があります。これらの問題は決して他人事ではありません。自身や身近な人、誰にでも起こり得る問題で、自分ごととして、みんなの力で解決していく必要があります。
私たち自身や親しい人が加害者にも被害者にもならないために、正しい知識を身に付け、誰かのことではなく自分ごととして考え、誰もが自分らしく生きられる社会を作るために「人権」について一緒に考えていきましょう。
問合せ:人権・男女共同参画課人権推進担当
【電話】429-9833【FAX】441-2536