- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府岸和田市
- 広報紙名 : 広報きしわだ 2025年5月号
■生物多様性とは
「生物多様性」とは、地球上のいきものたちがもつ豊かな個性といのちのつながりのことを指し、「生態系」「種」「遺伝子」の3つのレベルの多様性があります。地球上には3千万種、日本だけでも9万種以上のいきものが生息しているといわれており、もちろん私たち「ヒト」もそのうちのひとつであり、すべてのいきものはお互いにつながり、支え合って生きています。
しかしながら、私たち人間の活動が原因でその生物多様性が失われつつあり、一説では年間4万種が絶滅しているともいわれています。乱獲や開発、環境汚染、地球温暖化による気候変動、外来種の持ち込みなどが、生態系の変化や生息地の減少といった問題の代表的な原因です。生物多様性の損失は、農作物の不作や水質の悪化など、身近な実害として人間に返ってきています。
■ネイチャーポジティブ実現のために
こういった生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せることを「ネイチャーポジティブ」といいます。地球温暖化も生物多様性損失の原因のひとつですので、本コラムで過去に紹介したカーボンニュートラル実現のための取り組みは、ネイチャーポジティブ実現のための取り組みにもなり得ます。また、カーボンニュートラルとネイチャーポジティブは、ともに実現することが求められています。ネイチャーポジティブ実現のためには、ほかにどんなことができるでしょうか。毎年5月22日は「国際生物多様性の日」です。この機会に、まずは「いきもの」のこと、それらのつながりのことを考えるところから始めてみませんか。
問合せ:環境保全課環境政策担当
【電話】423-9463