くらし 【特集】創建100周年!いけだピアまるセンター(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府池田市
- 広報紙名 : 広報いけだ 2025年3月号
今年で創建100周年を迎えるいけだピアまるセンター。
時代とともにその運用を変化させてきた歴史があります。
現在は、創業間もない事業者や起業家を支援するインキュベーション施設として運用している同施設の魅力を紹介します。
■(Pick up)いけだピアまるセンターの名称の由来
機織りの技術を伝えたクレハトリ・アヤハトリが乗った船がこの地に着いたという伝承にまつわる船着き場「唐船が淵」があったとされることから、英語で桟橋や船着き場を意味する「ピア(pier)」を用いて、文化や情報、人が行き交う場所という意味が込められています。「まる」は、中小企業や起業をめざす方の支援を目的に使用し始めた2000年はゼロが多くあること、また、ゼロからの出発やネットワークという意味での「輪=丸」ということから付けられました。
◇アクセスマップ(※本紙参照)
住所:新町2-14
問合せ:いけだピアまるセンター
【電話】734・6620
■(History)いけだピアまるセンターの変遷
◇大正14(1925)年 池田実業銀行本店として建設
関東大震災の2年後に、池田実業銀行本店として建てられた2階建て耐震耐火構造で、本市における最古の鉄筋コンクリート建造物です。昭和20(1945)年、戦時経済統制により、池田実業銀行は住友銀行と合併し、建物は昭和34(1959)年まで住友銀行池田支店として使われていました。
◇昭和37(1962)年 市立図書館として利用
本市が元住友銀行池田支店の建物を取得・改装し、主に学習のための本が整備された図書館を開館しました。同館が昭和55(1980)年に五月丘に移転するまで、学生や勤労青少年を対象とした学習の場として早朝から利用者の行列ができるほどにぎわっていました。
◇昭和56(1981)年 市教育研究所(現市教育センター)として利用
教育の多様化に対応するため、教育に関する調査や研究、資料の収集、教育相談、言語指導などを行っていました。
◇平成12(2000)年 いけだピアまるセンターの誕生
起業家や創業間もないベンチャー企業を支援するために、インキュベートルーム(現企業育成室)として貸与を始めました。商品の研究開発などを行う創業間もない中小企業や起業家をめざす学生など8事業者が同施設で事業を始めました。そのほか池田商工会議所とも連携し、創業支援講座を開催するなど、創業の機運醸成を図っていく重要な年となりました。
◇平成16(2004)年 国の登録有形文化財(建造物)に登録
国の登録有形文化財基準「造形の規範となっているもの」に該当すると評価され、貴重な建物として登録されました。
◇令和元(2019)年 コワーキングスペースの運用を開始
「事始めのまち池田」をさらに推進するため、起業を志す方や創業間もない事業者などが集い、新たなビジネスのチャンスが生まれるコワーキングスペースの運用を開始しました。
◇令和7(2025)年 創建100周年!
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問合せ:商工振興課
【電話】754・6241