くらし 【特集】令和7年度 施政方針(1)

市議会3月定例会で瀧澤市長が施政方針演説を行いました。今号ではその概要をお知らせします。
詳細は市ホームページや市役所2階行政情報コーナーでご覧いただけます。

あらゆる機会を通じて
市民一人一人の声を真摯(しんし)に受け止め、
施策に反映させること、そして、皆さまと協働することこそが、
第7次総合計画のキャッチフレーズである
「『だったらいいな』を叶える いけだ」につながる
まちづくりのあるべき姿と捉え、
本市一丸となって取り組みを進めます。

池田市長 瀧澤 智子

■重点テーマI
◇だれもが住みやすいまち池田の実現
子どもから高齢者まで、女性も男性も誰にとっても住みやすく快適に過ごせる環境づくりに努めます。特に、若い世代が早い段階からライフプランや日々の生活、健康について考える機会をつくるほか、子育て世代の負担軽減に向けた取り組みを進めるなど、各世代に求められる施策に取り組むことで、一人一人の多様な幸せにつながるまちづくりを推進します。

■重点テーマII
◇人口減少社会に対応する持続可能な地域づくりの推進
生産年齢人口の減少への対応として、あらゆる世代が健康を維持しながら活躍できる社会をめざすとともに、「2025年大阪・関西万博」のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を踏まえ、健康寿命の延伸に向けた取り組みを推進します。また、今後深刻化する人手不足への対応として、業務効率化のみならず、市民サービス向上の観点からもDXを推進します。

■主要施策1
◆価値を高め発信するまちづくり
◇『環境共創』のまちづくり
・家庭や事業所における再生可能エネルギー設備や省エネルギー設備の導入を促進するため各種補助制度を継続し、ごみの減量に向け、不用品のリユース促進や家庭から出る廃食油のリサイクルを実施します。
・緑化意識を高めるための啓発や、地域美化を目的とした花いっぱい運動の支援を実施するとともに、五月山のハイキングコース付近などの森林整備を進めます。

◇地域特性を生かしたまちづくり
・細河地域では、スマート農業や農福連携のさらなる普及に向けた取り組みを推進するとともに、細河拠点施設整備に向けた検討を進めます。
・池田駅周辺では、駅前空間の再整備やコミュニティセンター跡地の有効活用などについて官民連携で取り組み、引き続き企業誘致を図ります。また、池田駅南広場の維持管理を通じてさまざまな活動を促進します。
・石橋阪大前駅周辺では、まちづくり協議会の活動への支援を図ります。

◇都市活力の維持と活性化
・市内の商工業者や商店街などを支援し、中心市街地のさらなる活性化に努めるとともに、意欲ある創業者の挑戦を後押しするような支援を進めます。
・ハローワーク池田と連携して就労イベントを開催するなど市内での就労支援を進めます。

◇シティプロモーションの展開
・ホームページやSNSを活用しながら、本市で活躍する皆さんの紹介を通じて市の魅力を広く発信するとともに、ウォンバットを軸にしたプロモーションに取り組みます。
・「2025年大阪・関西万博」では、「大阪ウィーク」に参加し、新町だんじりの展示や巡行、飲食ブースでの観光案内所の出展を予定しており、これらの取り組みを通じて本市のPRに努めます。また、万博の機運醸成と教育・子育て支援の観点から万博への子ども招待を実施します。

■主要施策2
◆子どもと大人の未来を育てるまちづくり
◇子ども・子育て支援の充実
・「18歳までのこどもなんでも相談窓口」を開設し、保護者や子どもが気軽に悩み事を相談できるように周知と相談支援を実施します。
・産後ケア事業に係る利用料の負担を軽減するとともに、プレコンセプションケアの周知啓発や卵子凍結費用の助成により、将来の妊娠に向けて自身の生活や健康に向き合い、一人一人の選択肢を広げる取り組みを進めます。
・育児負担の大きい多胎妊産婦や多胎家庭を支援するため、家事・育児のヘルパー利用に対する助成を実施します。
・誰もが要件を問わず保育を受けられる「こども誰でも通園制度」が8年度から実施されることに先立ち、試行的に事業を実施するための体制と環境整備を進めます。
・留守家庭児童会の対象学年を小学4年生まで拡大し、保護者の就労などにより保育を必要とする子どもが安全・安心に過ごすことができる環境整備に努めます。
・18歳までの子どもに対する医療費の助成を継続し、子育て世代の医療費負担の軽減と子どもの健全な育成に努めます。

◇学校教育の充実
・学校施設の老朽化や少子化による児童生徒数の減少などの現状の課題点を踏まえ、「(仮称)未来の学校づくり推進計画」を策定し、各学校の施設整備の方向性を検討します。
・小・中学校と義務教育学校での給食費の無償化を7年度上半期も実施します。

◇生涯学習の推進と郷土愛の醸成
現在休館中のくれは音楽堂は、8年度の再開をめざし、耐震補強のほか設備更新も合わせた工事を実施します。

◇文化・芸術・スポーツ活動の推進
市民文化会館の長寿命化計画を策定し、大規模改修工事について検討を進めます。

問合せ:政策企画課
【電話】754・6213