- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府八尾市
- 広報紙名 : やお市政だより 令和7年5月号
■令和7年度 当初予算の概要
市議会3月定例会において、本市の令和7年度当初予算が可決され、4月からの1年間、この予算に基づいてさまざまな事業を行っていきます。
一般会計 1279億2080万8千円
(前年度比+7.5% 89億1390万5千円増)
■予算規模(一般会計)の推移
物価高騰の影響による経常経費の増加が見込まれるとともに、社会保障関係経費の伸びや公共施設の老朽化への対応に伴う経費も増加傾向にあります。
(単位…億円) ※令和5年度は6月補正後の額
◆一般会計 1279億2080万8千円(+7.5%)
市が自由に使い道を決めることができる会計で、市税や地方交付税が主な財源。福祉や教育、道路・公園整備など、市の中心的な行政サービスを行います。
◆特別会計 653億7825万3千円(▲1.6%)
特定の収入があり、一般会計と分けて管理することで収支を明確にした会計で、国民健康保険、財産区、介護保険、後期高齢者医療、土地取得、母子父子寡婦福祉資金貸付金の6つがあります。
◆企業会計 368億8999万9千円(▲1.7%)
民間企業と同じように事業で収益を上げて運営する会計で、病院事業と公共下水道事業の2つがあります。
合計 2301億8906万円(+3.2%)
※( )内は前年度比
■クイズやおQの答え
答えは「綱」。500年前に存在したとされる能曲をよみがえらせた、八尾発の復元能です。
■歳入
個人市民税で令和6年度分の定額減税の終了や賃金の引き上げなどにより増収、また、法人市民税で堅調な企業業績の見込みにより増収、主に家屋の増収見込みから固定資産税および都市計画税で増収を見込むなど、市税全体で前年度比25億6000万円の増収を見込んでいます。
国庫支出金については、自立支援費負担金や児童手当負担金、社会資本整備総合交付金の増額により前年度比40億6800万円の増額を見込んでおり、歳入全体では前年度比89億1400万円の増額となりました。
◇自主財源の確保へ
市が自主的に確保できる財源を「自主財源」、一方で国・府から入るお金などによる財源を「依存財源」といい、自主財源の割合が高いほど、より自立・安定した行政運営を行うことができます。当初予算における自主財源の割合は、歳入全体の4割程度しかない厳しい状況が続いており、市では、ふるさと納税やガバメントクラウドファンディングなどのほか、積極的な自主財源の確保に取り組んでいきます。
(単位…億円) ※金額は予算額(令和5年度は6月補正後の額)
ガバメントクラウドファンディングは、ふるさと納税制度を利用して実施。
(単位…億円)
◇借入残高は減少
臨時財政対策債(本来、国から交付されるお金を市が代わりに借り入れをして賄っている分)の発行が皆減するため、一般会計における市全体の借入金残高も前年度より減少しています。