- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府河内長野市
- 広報紙名 : 広報かわちながの 令和7年9月号
インクルーシブな働き方(1)
障がい者雇用
働く、ぼくの生活
向井さん
支援学校を卒業して就労移行支援事業所に通所し、障がい者雇用で就職しましたが、うまくいかずに退職してしまいました。就労相談支援員に相談し、就労継続支援A型やB型を10か所くらい見学したり体験したりしました。でもやっぱりフィットせず、長く働き続けられる職場を探すために、もう一度「就労移行支援事業所きらら」に通うことにしました。そこで、就労体験などの訓練を受け、現在働いている藤野興業(株)に障がい者雇用で就職することができました。
今は、会社の近くのグループホームに住み、南河内地域から集められた資源ごみを選別する仕事をしています。資源ごみを、それぞれに決まった場所に仕分けしていく仕事です。段ボールを紐でくくらずにガムテープでまとめられている時は、はがすのに苦労します。また、チラシや新聞が雨除けのビニール袋に入ったまま出されている時も分別に苦労します。この仕事を始めて、ゴミ出しの分別の大切さを知りました。ゴミの中には雑誌や本が含まれていて、自分の好きなアニメや映画の本を見つけると同僚と話題が広がります。
就労定着支援を利用すると、困ったことがある時に相談にのってもらえて安心です。最近、就職してから初めて社員旅行に行きました。普段あまり話すことのない社員さんと話せて楽しかったです。仕事が休みの日の楽しみは、自分で見つけた飲食店に行くことで、会社の同僚と一緒に食事に行くこともあります。就職してからは、生活リズムも安定して、余暇を楽しむ時間も増えました。
今後の目標は一人暮らしをすることで、今は資金を貯めることを頑張っています。これから就職を目指している方に伝えたいことは、「あきらめることなく、困ったら相談していくことで道は開ける!」だと思います。