- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府和泉市
- 広報紙名 : 広報いずみ 令和7年12月号
■火災から命を守るために「備え」と「意識」が大切です
消防本部予防課 小川さん
火災から命を守るためには、日頃の備えと意識が欠かせません。消防本部の小川さんに、火災予防のために役立つ対策や、万が一火災が発生したときの対応方法について、お話を伺いました。
◇本市で火災が増加傾向 早期対応が命を守ります
最近、本市では火災の件数が増えています。
特に木造の家は、出火から約5分で天井裏に火が入り、7分ほどで家全体が炎に包まれてしまいます。柱や梁が焼けて崩れる危険が高まり、強い熱や火の粉で周りの建物にも燃え移るおそれがあります。
◇火災から命を守るために
火災から命を守るために、私たちがまず大切にしてほしいと考えているのは、「自分の命を守る」という意識です。落ち着いて行動するためにも、日頃の備えが欠かせません。
消火器の設置や住宅用火災警報器の点検、防炎性のカーテンや家具の使用、コンセント周りの掃除など、小さな備えが火災予防につながります。
◇火災が起きたときは
火災が発生したら、まず「火事だ!」と大きな声でまわりに知らせてください。これだけでも被害を防ぐことにつながります。出火した時点で、すぐに119番へ通報を。通報時には、「場所・名前・火の状況」を落ち着いて伝えてください。
◇普段からの掃除で火災を防ぎましょう
火災を防ぐには、日頃の掃除や点検も効果的です。
コンセント周辺のほこりや、キッチンの油汚れが原因となる火災もあります。年末の大掃除は、火災予防のよい機会です。安全な暮らしのために、今できることから始めましょう。
「毎日の備えが、あなたの命を守ります。今一度、自宅の中・外をしっかり点検し、安全確認をしましょう。」
■「地域防災」を支える「消防団」〜みんなで守る安全なまち〜
消防団第三分団(春木班) 阪東さん
消防団員の阪東さんから地域の安全を守るために取り組んでいる活動や地域の防災活動と消防団の大切な役割について、お話を伺いました。
◇消防団の活動
私たち消防団は、火災や風水害の出場に備え、消防車の点検や車両積載器具の確認・町内の消火栓の確認などを行っています。また、地域の防災訓練に参加し、参加者へ防災についての啓発活動を行うことで、地域の防災意識の向上に努めています。
◇意識の変化
消防団活動を通じ、防災意識と地域への関心が高まりました。日頃の備えの重要性を実感し、地域行事に積極参加することで人の繋がりを大切にするようになり、責任感ある前向きな考え方へと変化しました。
◇大阪府消防操法訓練大会の思い出
この大会は、消防団員が消防ポンプの操作技術を競う大会です。
今年は指揮者として団員をまとめ、ポンプ車操法の部で3位に入賞しました。新入団員と力を合わせ、厳しい訓練を乗り越えた結果だと感じています。まさに団員一人ひとりの努力が実を結んだ瞬間でした。
◇一歩踏み出そう!地域を守る消防団員
消防団には、地域の安全を守りたいという気持ちを持った人に参加してほしいです。最初は不安なこともあるかもしれませんが、先輩たちがしっかりサポートします。みんなで力を合わせて地域を守り、安心して暮らせるまちにしましょう。
「地域を守る消防団員として、安心して暮らせるまちづくりを一緒にしましょう。」
■年末の大掃除で火災予防と安全対策
家電を掃除することで、火災リスクを減らすことができます。
年末だけでなく、定期的に家電や周辺の点検・掃除を心がけましょう。
◇コンロまわり
グリルや換気扇、コンロ周りの油汚れは火災の原因になることがあります。
整理整頓を心がけ、燃えやすいものがないか確認しましょう。
◇コンセント付近
コンセントとプラグの隙間にほこりがたまると、火災の原因となる「トラッキング現象」が起こることがあります。
テレビや冷蔵庫のプラグも、定期的に抜いて掃除するよう心がけましょう。
◇ヒーター・暖房器具
冬はヒーターや暖房器具を使う機会が増えますが、ホコリや汚れが溜まりやすい場所でもあります。
定期的に掃除をし、正しく使うようにしましょう。
◇電子レンジやオーブンの庫内
食品のこびりつきや油汚れが原因で火災が起こることがあります。
電子レンジやオーブンも定期的に掃除をし、焦げつきや汚れを取り除きましょう。
消防庁によると、火災は12月から2月の冬の時期に最も多く発生します。
冬は気温が低く、空気が乾燥しやすい季節です。そのため、暖房器具や電気機器を使う機会が多くなり、火災が発生しやすくなります。
特に、長時間使用する暖房器具は火災のリスクが高まるため、十分に注意しましょう。
この機会に、自宅や職場の周りを見回して、火災の原因になりそうな場所がないか確認してみましょう。
「備えあれば憂いなし」と言われるように、日頃からの点検と準備が大切です。
年末はもちろん、普段からも火災予防に取り組みましょう。また、消防団について詳しくは、消防本部総務課(【電話】41・6153)までお問い合わせください。
問合せ:消防本部予防課
【電話】41・6326
