文化 美の扉~和泉市久保惣記念美術館~

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日[5月5日(月・祝)は開館し、5月7日(水)休館]
入館料:一般600円、高校・大学生400円、中学生以下無料
割引:20人以上、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料

■美の扉を開こう!
◆特別陳列「浮世絵の黄金時代(ゴールデンエイジ)―蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)と写楽(しゃらく)・歌麿(うたまろ)―」
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢噺~」の主人公である蔦屋重三郎が、東洲斎写楽や喜多川歌麿とともに出版した浮世絵を中心に展示します。

期間:6月8日(日)まで

◇おすすめ作品の紹介
・写楽って誰?
江戸時代には大勢の浮世絵師たちが活躍していました。世界的に知られる葛飾北斎や歌川広重は名前を聞いたことがあると思います。その他の絵師のなかで特に人気があるひとりが歌舞伎役者を描いた東洲斎写楽です。東洲斎写楽は、活躍時期が1年に満たず来歴も不明で「謎の絵師」とも呼ばれています。写楽が人気となったのは、歌舞伎役者の上半身像だけを描く大胆な構図の浮世絵を制作したのが大きな理由です。写楽が登場するまでは歌舞伎役者の頭から足までを描く浮世絵が作られていました。写楽は歌舞伎役者の一瞬の表情を見逃すことなく作品に描いています。

・蔦屋重三郎
写楽と同じように上半身像で美人画を描いたのが喜多川歌麿でした。写楽と歌麿二人の絵師に仕事を依頼していたのが大河ドラマの主人公となっている蔦屋重三郎です。蔦屋は遊女の評判記を制作販売して大ベストセラーとします。そのあと、黄表紙や洒落本と呼ばれる娯楽小説を出版しますが、幕府の出版統制令によって罰金刑を受けてしまいます。本の出版から浮世絵版画の出版へ切り替えて写楽や歌麿に大人気となる浮世絵や美人画を描かせたのは、蔦屋重三郎に時代をみる目や、庶民の動向をつぶさに感じ取る力があったためかと思われます。

◇館長のコレを見て!
写楽の作品は歌舞伎役者をありのまま描いているといわれています。女性を演じる歌舞伎役者であっても美しさを強調するのではなく、釣りあがった太い眉や、大きな鼻など男性の特徴を描いています。

■5月の美術館イベント

※久保惣いずみ野フェスティバルはいずれも午前10時~午後4時

問合せ:美術館
(〒594-1156 内田町三丁目6-12)
【電話】54-0001