くらし 《特集》おいしく整える 私の暮らし(1)

最近ちょっとお腹まわりが気になる、健康診査の結果が心配、なんだか疲れやすいと感じることはありませんか?
その悩み、『食べ方』で改善できるかもしれません!
健康的な生活を維持するための目標の一つに『野菜1日350グラム』とあり、1皿分(70グラム)の野菜を1日に5皿分食べることが目安となります。
第4次健康くまとり21策定時の調査より、朝食で野菜を全く食べない割合が、60歳以上では18.6パーセント、20から30歳代では62.2パーセントと、若い世代で野菜摂取が難しいことが伺えます。そこで今回は、『おいしい食事で健康に!』をテーマにあらためて食の大切さに注目します。

■8月は大阪府の『食育推進強化月間』です
夏休みは生活習慣が不規則になりがちです。ご家庭でも一度、普段の食生活を見直してみましょう。
大阪府では『野菜バリバリ朝食モリモリ!みんなでつなぐ大阪の食』を合言葉に、ヘルシーメニュー(V.O.S.(ボス))の普及等を通じて食生活改善に向けた取り組みを進めています。

●健康的な食事の目安、V.O.S.(ボス)で体も心も整える (V)egetable (O)il (S)alt
V.O.S.とは、大阪府が推進している『野菜・油・塩』の量に配慮した『健康的な食事』の基準のことです。
主食とおかずを組み合わせたもので、下記の基準のうちすべてを満たすものを『ボスメニュー』、いずれかの基準を満たすものを『プレV.O.S.』として推進しています。
大阪府が承認したメニューには、ロゴマークがついています。

▽野菜は1食120グラム以上 野菜たっぷりVegetable
(注釈)きのこ・海藻含む いも類は含まない
野菜は1日350グラム摂ると良いと言われていますが、日本人の平均は256グラムと約100グラム不足しています。
野菜には、体の調子を整える働きのあるビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、さまざまな病気の予防に役立ちます。
また、野菜をたっぷり食べることで噛む回数が増え、食べ過ぎの防止につながるためダイエット中の方にもおすすめです。
例:トマト(半玉)が約100グラム

▽脂肪エネルギー比率30パーセント以下 適油Oil
食べ物から摂取する1日分の総カロリーのうち、脂質から摂取する割合を30パ―セント以下にしましょう。
脂質の摂りすぎは、肥満や心筋梗塞などの原因に!食品を選ぶ時は栄養成分表示を見て選ぶ習慣づけが大切です。
計算例:1日2,000キロカロリー×30パーセント=600キロカロリー
脂質1グラムは9キロカロリーなので、600キロカロリー÷9キロカロリー=約67グラムの脂質が上限
例:唐揚げ(中サイズ1個)は脂質約6.3グラム

▽食塩相当量1食3.0グラム以下 適塩Salt
日本人の食事摂取基準では、成人男性1日7.5グラム未満、成人女性1日6.5グラム未満とされています。
なかなか減らしにくい塩分ですが、摂りすぎると高血圧や腎臓への負担、むくみの原因に!
塩分を減らし、薄味にすることで素材そのものの味が引き立ち、食事の満足度はアップします。だしや酢、香辛料などを効果的に使っておいしく体を整えましょう。
例:しょうゆ(小さじ1)は食塩相当量約0.9グラム