- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県神戸市
- 広報紙名 : 広報紙KOBE 2025年(令和7年)1月号
新しい年を迎え、市内各地では、厄除けや無病息災、家内安全、五穀豊穣などを祈願して神事が執り行われます。
古くから伝わる伝統行事を観覧し、清々しい気持ちで2025年を始めませんか。
◆追儺式(ついなしき)
◇長田区
長田神社では、家長に妻、子どもと姥(うば9など7匹の鬼の家族が、舞台を激しく踏みながら舞い踊ります。松明の炎で災いを焼きつくした後は、太刀をかついで舞い、不吉を切り捨てます。祭りの最後、鬼が大きな餅を斧と槌で苦労して割る「餅割神事」が、最大の見どころです。
・長田神社(長田町3)2月2日(日)12:30~18:00
◇須磨区
妙法寺(みょうほうじ)では、別名「鬼踊り」と呼ばれ、鬼の一家が伊勢参りの旅に出る様子を表現。クライマックスでは幸福を象徴する大きな餅を割ります。勝福寺(しょうふくじ)では、地域安全、五穀豊穣を祈り、鬼の超人的な力で厄払い。とんどの種火には高野山奥の院の分火が使われています。
・妙法寺(妙法寺毘沙門山1286)1月3日(金)15:00~16:00
・勝福寺(大手町9)1月7日(火)17:30~20:00
◇垂水区
4匹の子鬼と3匹の親鬼が、参拝者の目の前で迫力ある踊りを披露。餅を厄に見立ててつく「餅つき」を行い、槌や斧、槍で、参拝者の頭をやさしくなでて、邪気を払います。最後に、明王寺(みょうおうじ)では餅や持つとご利益があるという福銭をまき、転法輪寺(てんぽうりんじ)では餅やお菓子を配ります。
・明王寺(名谷町1900)1月4日(土)14:00~15:30
・転法輪寺(名谷町2089)1月7日(火)14:00~15:00
◇西区
太山寺(たいさんじ)は、国宝の本堂内で、走り鬼と3匹の太郎・次郎・婆々鬼が松明を手に持ち、大太鼓の音に合わせて踊り、悪霊退治をします。性海寺(しょうかいじ)では、親鬼が松明や斧・槌・鬼の花などを持って華々しく舞い、子鬼は棒を持って踊ります。餅投げや田楽などの接待も。近江寺(きんこうじ)の鬼踊りは6種類。花の踊りでは鬼が造花を持って踊り、その花を持ち帰って家にまつると厄除けになると言われています。
・太山寺(伊川谷町前開224)1月7日(火)14:00~16:00
・性海寺(押部谷町高和1318)1月13日(月・祝)13:00~15:30
・近江寺(押部谷町近江147)2月11日(火・祝)13:00~16:00
◆弓引き神事
◇垂水区
毎年選ばれた引き手が、弓で大小の的を射って、村にひそむ悪霊を払い、無病息災と豊作を願います。西名春日神社(さいみょうかすがじんじゃ)では、最後に地域の人も弓引きに参加し、一同で祈願します。奥畑大歳神社(おくはたおおとしじんじゃ)では、源義経の古事にちなみ、2日間行われます。
・西名春日神社(名谷町字丸尾) 1月13日(月・祝)11:00~12:00
・奥畑大歳神社(名谷町北屋敷3143)1月13日(月・祝)・2月11日(火・祝)14:00~15:00
◆翁舞(おきなまい)
◇須磨区
能楽の原点として日本各地で受け継がれている翁舞。車大歳神社(くるまおおとしじんじゃ)では、ご神体としてまつられている神面を使い、奉納舞が上演されます。他の翁舞では省略された、「父尉(ちちのじょう)(老人の役)」が登場し、四部構成で演じられるのが特徴です。
・車大歳神社(車字松ヶ原551)1月14日(火)19:00~20:00