- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県尼崎市
- 広報紙名 : 市報あまがさき 令和7年(2025年)4月号
本市では、地域での学びや交流の機会を増やす中で、共に学んだことが活動や新たな学びにつながっていく地域づくりを目指しています。
このコーナーでは、市内6地区で行われている取り組みや活動の様子などを各地域課から紹介していきます。
■中央
文化や言語を超えた交流が広がっています
中央地域課では、多様な文化や言語を持つ人たちが安心して暮らせるように、さまざまな事業を実施しています。
昨年11月からは、日本で出産し子育てをしているベトナム国籍の保護者向けに、保健師も参加して情報交換や交流ができる会を開催しました。「寒い日本での子育てが不安」といった相談へのアドバイスを熱心に聞いていた参加者の皆さん。交流の時間には、困ったときに相談し合えるような関係ができていました。
2月に開催した地域の外国人とのもちつき体験・交流会では、日本語教室(コスモスの会日本語教室・中央日本語よみかき学級・にほんごのまど)の受講者やボランティア講師、地域の方など約100人が参加し、つきたてのお餅を味わいながら話に花を咲かせました。
また、中央北生涯学習プラザで実施している同学級では、ボランティア講師と一対一で、小学生から大人までの受講者のレベルやペースに合わせて学習しています。中には30年以上ボランティア講師を続けている方も!言葉を教えるだけでなく、ときには生活や仕事の相談も聞いています。
これからもさまざまな人にまちを身近に感じてもらえるような取り組みを行っていきます。
■立花
話し合いの技術を地域の活動の力に!
2月〜3月、立花南生涯学習プラザで、「意見を言いやすいオープンな雰囲気の会議を作る!ファシリテーション講座」を実施しました。
ファシリテーションとは、会議などで話し合いがうまく進むように支援する技術のことで、町内会やボランティアグループなどで予算の使い道や活動内容を決めるときなどに、みんなが意見を出し合って納得のいく結論を出すためにも有効です。
同講座では、具体的なファシリテーションの手法を実践形式で学びました。例えば、付箋に意見を書き込んで出し合う方法を使うと考える時間を確保できるので、一人ひとりが意見をスムーズに言うことができ、後から自分や参加者の意見を振り返ることもできます。受講者からは「付箋を使う手法を知らなかった。今後活用したい」「実際に体験することで理解が深まった」などの感想がありました。受講者の皆さんが、これから地域の皆さんと共に考え力を出し合って活動するときに、今回身に付けたファシリテーションの技術を生かしてもらえるとうれしいです。
立花地域課では今後も、地域をより良くしていくための活動に生かせる講座を実施し、皆さんをサポートしていきます!
■武庫
地域のみんなで災害への備えを!避難所受け付け訓練を実施しました
武庫地域課では、例年3月に防災イベントを開催しています。今年度は3月5日、武庫西生涯学習プラザで、避難所での避難者の受け入れなどに特化した訓練を行い、同課の職員や地域住民の方を中心に約30人が参加しました。参加者を避難所の運営者や避難者などの役に割り振り、ロールプレイ形式で実施。避難者を誘導し、「ペットと同じ部屋で過ごしたい」といった要望に対応するなど臨場感あふれる訓練になりました。
また、災害や避難に対する不安を少しでも解消できるよう、同プラザ内の実際の設備や備蓄品を見学したり、武庫荘総合高校のボランティアグループ「チャリズム」の皆さんが廃棄予定だった自転車を利用して製作した防災自転車の試乗を実施したりしました。最後に防災士の方からの講話もあり、参加者からは「普段見ることができないプラザの設備や備蓄を見ることができてよかった」「何が必要で、どんな準備をすればいいかイメージすることができた」などの声がありました。
今後も災害に備え、地域の皆さんに参加してもらえる訓練などを実施していきますので、ぜひ参加してください。