くらし クローズアップ豊岡(13)ー地域おこし協力隊紹介~私と活動と、時々、暮し~ー

都市部から地方への移住を促進する国の制度「地域おこし協力隊」。個性溢れる隊員自らが活動を紹介するシリーズ!

◆vol.50 外国人向け長期滞在型宿泊施設の起業
林田 大幸(はやしだ ひろゆき)
鳥取県鳥取市出身。香港やインドでの海外就職を経てWebマーケティング分野で起業。コロナ禍で地元へUターンしたことを機に宿泊業への挑戦を決める。

◇宿泊業で外国人へ恩返し
大学を卒業後に銀行へ就職したものの、毎日の緊張と圧力の中で鬱(うつ)を発症。「誰にも会いたくない」という一心で、海外へ逃避行しました。しかし、この旅が思わぬ転機に。さまざまな国で人々と出会い、多様な生き方に触れ、私の中の人生の選択肢は広がっていきました。海外就職や起業など、以前の自分では考えられなかった道に次々と挑戦することで、私の人生は徐々に好転していきました。
この経験を通じて、人生を明るい方向へ導いてくれた海外の人々に恩返しがしたいという気持ちが芽生えました。そして、帰国後に豊岡での起業プログラムに参加し、空き家を活用した外国人向けの長期滞在型宿泊施設を起業したいと考えました。

◇家の歴史は魅力のひとつ
現在は起業型の地域おこし協力隊として活動しており、元協力隊と協働して空き家を活用した開業を目指しています。私たちが手掛けているのは長い歴史を持つ古民家で、多くの残置物を整理することから始まりました。作業を進めていると、前の所有者がどのような仕事をしていたのか、どんな趣味を持っていたのかが少しずつ見えてきます。残された品々のうち、特に魅力的なものは宿泊施設の装飾品として活用するなど建物が持つ物語を途切れさせることなく、未来へとつないでいくような空間を作りたいです。

◇刺激的なまち・豊岡
市内では外国人を見る機会が多く、日本にいながらにして異国の雰囲気を味わえるのが楽しいです。また、多くの移住者が集まり、創造的な活動を展開している点も刺激的で、彼らから得るインスピレーションは、私に新たな視点をもたらしてくれています。

問合せ:地域づくり課
【電話】21-9096