くらし クローズアップ豊岡(1)ー市政の動き 6月定例会報告 市長総括説明から(2)ー

■未来を拓(ひら)く人を育むまち
◇子育て応援商品券事業の進捗
物価高騰等による子育て世帯への負担増が続く中、子どもに必要な物品等の購入を支援するため、子ども1人当たり1万円分の「子育て応援商品券」を、3月下旬に6,179世帯の子育て世帯に送付しました。
5月15日現在の使用額は7,612万6千円で、使用率は69.5パーセントとなっています。今後、夏休みの長期休暇も控えているので、9月末の利用期限までに、より多くの子どもたちのために使用されることを期待しています。

◇フリースクール運営費補助の創設
現在、本市における年間概ね30日以上欠席している児童生徒、いわゆる不登校児童生徒数は増加し、2024年度には201人となり「学びへのアクセス」ができない児童生徒の低減は喫緊の課題となっています。
このような子どもたちが孤立することなく、家庭や学校とは異なる、安心して過ごせる居場所を確保することは、当該児童生徒の学校復帰や社会的自立を支援する上で、極めて重要であると考えています。
フリースクールはこうした課題解決に一定の役割を果たしているものの、経営基盤が脆弱(ぜいじゃく)であることから、安定的かつ持続的な運営を支援するため、その活動に要する経費の一部を助成し、多様な学習環境の確保を図りたいと考えています。

■市政の運営
◇豊岡市人口ビジョンの改定
最新の2020年国勢調査結果を基礎データとして「豊岡市人口ビジョン」を本年3月31日付けで改定しました。
今回の改定は、国の最新人口推計に加え、本市のこれまでの人口動態を分析し、あらためて将来の人口推移を見通したものです。
本ビジョンでは、2050年の総人口目標を48,473人と設定し、この目標を達成するため、出生率を現状の1.56人から1.8人へと引き上げるとともに、若者回復率を50パーセント以上で維持することを、具体的な目標として掲げています。
人口減少を緩和するための方向性については、今年度策定する予定の次期「地方創生総合戦略」の中で検討していきます。

◇生成AIの導入
生成AIは、学習したデータをもとに、新しいアイデアや表現を創造することができるため、新しい戦略の立案や意思決定など、より創造的で高度な業務においても活用されています。
本市においても、原稿案の作成、文書の要約や事業の企画・立案など、これまで職員が多くの時間を費やしてきた業務に活用することで、大幅な効率化が期待できます。
また、職員が人にしかできない業務に注力できるようになることで、事務処理誤りの防止につながるとともに、業務の効率化によって生まれた時間を、より創造的で付加価値の高い業務や市民の皆さんとの対話に充てるなど、より市民満足度の高い行政サービスの提供につなげたいと考えています。

◇マイナンバーカードの取得状況
本市におけるマイナンバーカードの保有率は、2025年3月末現在、78.4パーセントとなっています。これは、2024年3月末時点の74.9パーセントと比較して、3.5ポイントの増加となります。
マイナンバーカードを保有することにより、本人確認書類としての利用はもとより、コンビニ等での住民票の写し等の証明書取得や、健康保険証としての利用など、多岐にわたる利便性があります。
特に、コンビニ交付の利用実績は増加傾向にあり、来庁することなく行政サービスが受けられるようになったことで「いつでも必要な時に証明書が取得出来て便利になった」といった市民の皆さんからの声もあり、マイナンバーカードが市民生活の利便性向上に寄与しているものと捉えています。

※市ホームページに「市長総括説明」の全文を掲載しています。