くらし 【特集】緊急対談 急増する特殊詐欺の被害(1)

騙(だま)されないで!
表紙は嘘です!
※ATMで還付金は受け取れません

還付金、ATM、暗証番号…。不審に思いながらも、「市が言うことなら」と信じそうになりませんでしたか?詐欺師はまさに皆さんのそんな心理を悪用し、財産を奪おうとしてきます。今、特殊詐欺の被害が急拡大しています。令和6年の全国の被害総額は約718.8億円(前年比+58.8%)(※1)で、1日当たり2億円近くの被害が出ている状況です。特殊詐欺は誰が被害にあってもおかしくありません。皆さんの大切な財産と暮らしの安全を守るため、市長が宝塚警察署長に詐欺の現状について伺いました。

令和6年の特殊詐欺の手口別被害割合(※2)

(※1)出典…警察庁「令和6年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)」
(※2)同資料を加工して作成

■過去最悪!市内の年間被害額は約2億円
市長:そもそも「詐欺」と「特殊詐欺」の違いは何ですか?

署長:結婚詐欺のように対面で金品を騙(だま)し取る行為を「詐欺」、不特定多数に電話やメールをし、お金を騙し取る行為を「特殊詐欺」と大まかに分類しています。特殊詐欺は全国的に増加しており、中でも宝塚市は「還付金詐欺」が特に多い状況です。昨年市内で起きた特殊詐欺55件のうち、約65%が市役所を騙(かた)った還付金詐欺でした(宝塚署調べ)。しかも今年は、過去最悪となった昨年を上回るペースで被害届が出されています。9月から年末にかけて特殊詐欺が増加する傾向があるため、今のうちに詐欺の手口を知っておくことが、被害防止につながります。

■どう防ぐ?還付金詐欺の手口とは
署長:一例ですが、市職員を名乗る犯人が「医療費の還付金があります」などの嘘をつき、他人に相談させないよう電話をつないだままATMを操作させ、犯人の口座に振り込ませる手口があります。

市長:警察や銀行が「ATMやインターネットバンキングで還付金はもらえない」と啓発していますが、騙されてしまうものですか?

署長:「今回限り」「今だけ特別」などと言われると、市役所の特例だと思ってしまうようです。犯人は「還付金を振り込むから『お振り込み』や『ご送金』ボタンを押して」「パスワードが必要なので金額欄に指定の数字を入力して」など、詐欺に見えないよう言葉巧みに誘導し、お金を騙し取ります。
また、被害者の多くは固定電話・女性・65歳以上という共通点があります。介護や病気で医療費を支払っている割合が高く、自分が還付金の対象だと信じてしまうようです。該当する人はもちろん、周囲の人も注意喚起をお願いします。

■詐欺の被害に遭わないために
市長:市も宝塚警察署が実施する特殊詐欺被害防止の啓発に向けた街頭キャンペーンや警察の防犯講習会などに協力しています。市民の皆さんも「自分は大丈夫」と過信せず、兵庫県警察のひょうご防犯ネット+(プラス)や特殊詐欺ニュースなどで最新情報をチェックしながら、十分に注意してもらうことが大切ですね。

署長:少しでも怪しいと思ったらすぐに警察へ相談してください。そして家族間の声かけも非常に重要です。家族の声かけは騙されないための最後の防波堤になります。被害を1件でも減らせるよう警察も全力で取り組むので、市民の皆さんにも詐欺を身近に起こり得るものとして話題にしてほしいです。

・固定電話の詐欺対策は本紙4ページ
・不審な電話の事例・詳細は本紙30ページ

問合せ:
防犯交通安全課【電話】77・2020【FAX】71・3336
宝塚警察署【電話】85・0110