くらし 【今月のNEWS(2)】自分や家族の健康を守るために熱中症に注意しよう!

■熱中症を防ぐためにできること
熱中症は、長時間、高温多湿な環境にいることで体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもって身体機能が低下する状態をいいます。めまいや立ちくらみ、手足のしびれ、頭痛、吐き気、判断力の低下など様々な症状がみられ、重症化すると死に至ることもあります。また、気温が高くない日でも、湿度が高く風が弱い日なども注意が必要です。

◇救急搬送件数は過去3年間で2倍以上に
昨年1年間で、熱中症により救急搬送された人は130人で、3年前の2倍以上に増えています。また、救急搬送者数は7月が最も多く、梅雨明け前後など体がまだ暑さに慣れていない時期から対策が必要です。
自分で対処がむずかしい子ども、障がい者、高齢者や、持病のある方などは、熱中症になるリスクが高く、室内や夜間でも特に注意が必要です。熱中症にならないために、また、重症化させないためにも、そばにいる人がエアコンの使用やこまめな水分補給などの声かけをし、自分や家族の体を守りましょう。

◇エアコンや扇風機、衣服で暑さを調節
昼夜問わずエアコンや扇風機などで温度調節をしましょう。
・室温は28℃を目安に調節する
・通気性がよく、吸湿性・速乾性のある衣類を着る
・保冷剤や氷、冷たいタオルなどで首や体を冷やす
・遮光カーテンやすだれを利用して室内の温度を下げる
・暑い日はクーリングシェルターで涼む
7月から9月まで市内45か所でクーリングシェルターを開設します。
※風通しのよい涼しい服装を心がけ、汗の蒸発を促しましょう。

◇こまめな水分補給を
汗をかいていなくても、1日に約900mlの水分が失われています。のどの渇きを感じていなくても、屋内・屋外にかかわらずこまめに水分や塩分補給をしましょう。

◇汗を大量にかいたときは塩分補給も忘れずに
汗を大量にかくと、体内の水分とともに塩分やミネラルも奪われます。ここで水分だけを補給すると、血液中の塩分やミネラル濃度が低下し熱中症のリスクが高まるため、塩飴などでの塩分補給が大切です。

◇高齢者や子どもはリスクが高いので要注意
高齢者は体内の水分量が少なく、老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とするため、水分が不足しがちです。また、加齢で暑さやのどの渇きを感じにくく、体温調節機能も弱いため、熱中症のリスクも高まります。
子どもは汗腺などの体温調節機能が未発達で体温を下げにくく、体に熱がこもりやすいため、熱中症のリスクも高まります。また、地面からの照り返しによる影響も強く受けます。遊びについ夢中になって、熱中症に気づかないこともあるので注意が必要です。

◇もしかして熱中症?すぐに対処を
・エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難する
・衣服をゆるめ、首のまわりやわきの下、足の付け根などを冷やす
・水分・塩分・経口補水液などを補給する

◇重症?!こんなときはすぐに119を
返事がおかしい、自力で水が飲めない、意識がない、からだが熱い、けいれんがあるときなどはすぐに救急車を呼びましょう。

◇クーリングシェルター こののぼりが目印です
暑い日の休憩場所としてご利用ください。
※詳しくは本紙をご確認ください。

■市内の熱中症救急搬送者数
右肩あがりに熱中症警戒アラート(情報)発表日数が増え、それに伴い熱中症の危険も高まっています。

◇熱中症警戒アラートをチェック
熱中症のリスクを判断するための指標として「暑さ指数」があり、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される日の前日夕方と当日早朝に発表されます。

(1)熱中症警戒情報
熱中症の危険が極めて高くなると予想される場合に発表(暑さ指数33以上)

(2)熱中症特別警戒情報
気温が著しく高くなることにより、熱中症による重大な健康被害が生じる恐れがある場合に発表(暑さ指数35以上)

問合せ:健康課(ミルネ内)
【電話】88-5082
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