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◆メタボ予防から フレイル予防へチェンジ!
近年、高齢者のフレイル予防について注目されています。フレイルとは、加齢に伴い心身の活力が低下し、健康な状態と要介護状態の中間に位置する状態です。この状態が進むと要介護状態になり、逆に早い段階で気づいて対応すれば健康な状態に戻ることができると言われています。『表・フレイルチェック』のリストに1つでも当てはまる方は、少しずつフレイル予防を始めてみましょう。
フレイル予防の3本柱は、栄養、身体活動、社会参加で、この3つがバランスよく生活に取り入れられていることが重要です。特に栄養面では、中高年から意識してきたメタボ予防からフレイル予防へと意識を変えることが重要となります。高齢期になると、低栄養や低体重の方が健康寿命に悪影響を及ぼすことが増えます。特に、高齢者が、意図していないのに6か月以内に2kg以上の体重減少があれは注意が必要です。バランスの良い食事に加え、不足しがちなたんぱく質を積極的にとりましょう。また、おいしい食事には噛む力も欠かせません。定期的に歯科受診をしましょう。身体面では、筋肉量が落ちると動くことがしんどくなってしまいます。ご自身で筋肉量が落ちていないかを知る方法として、《指輪っかテスト》があります。これは、両手の親指と人差し指で輪つくります。次に利き足ではない方のふくらはぎの一番太い部分を軽く囲みます。その時、隙間ができていると筋肉量の減少が考えられます。当てはまる方は、特に食事と運動に気をつけてください。
また、もう歳なので家でのんびりしたいと思っておられる方でも、趣味やボランティア活動など、出かけて人との交流の機会を増やしていきましょう。フレイルはこのような社会参加の機会が減ることが始まりとなることが多いのです。
フレイルの予防は、将来の健康寿命に大きく影響を与えます。高齢期になると、これまでのメタボ予防中心からフレイル予防へと意識を変えることが大切です。健康で明るい高齢期を過ごすために、ぜひフレイル予防にチャレンジしてください。

◆表・フレイルチェック
□この半年くらいの間に体重が減った。
□疲れやすく何をするのも面倒だ。
□横断歩道を青信号の間に渡れなくなった。
□ペットボトルのふたを開けるのが大変だ。
□趣味の集まりに出かけなくなった。
□食欲がない。
□1日の食事回数は1~2回のことが多い。

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