- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県神河町
- 広報紙名 : 広報かみかわ 令和7年6月号
■遺跡の年代を決める手がかり「土器(1)」
神河町には数多くの遺跡があり、古くは旧石器時代まで遡る遺跡も存在します。そもそも遺跡の年代はどのように判断しているのでしょうか?遺跡の年代を決める手がかりはいくつかありますが、その中でも土器は特に重要な手がかりとされています。
土器は、時代や地域によって形や作り方、表面の文様が大きく異なり、縄文土器や弥生土器のようにその時代を特徴づけるものや、土師器、須恵器のように時代を超えて作られ続けるものがあります。発掘調査において出土量が多く、ほとんどの遺跡で出土する遺物であることから、年代のものさしとして非常に有効な資料です。
下の写真と図は、中村御庵遺跡(神河町中村所在)から出土した土器です。写真だけではその形状や作り方がわかりづらいため、厚みや大きさ、表面に残る工具の痕跡などを細かく計測してその特徴がわかるように実測図として書き起こしていきます。
7月号ではどのような特徴から年代を推定していくかについてご紹介していきます。
※詳細は本紙をご覧ください。